1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05780307
|
Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
中村 孝 大阪産業大学, 工学部, 助手 (80180371)
|
Keywords | 知的インタフェース / 問題解決 / 視覚化 / 思考促進 / 支援システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、人工知能システムを人間の思考を促進する問題解決支援の道具として利用する際に有効と考えられる『思考過程の視覚化』について、その効果・機能およびシステムとして実現するための手法・機構を明らかにすることであった。実験的な問題解決の課題としてカードゲームを取り上げ、ユーザのカードゲーム実行を支援するシステムの構築を通じてこれらを明らかにすることを試みた。特に、『予定メモ機能』の有効性の検証と『図形メモシステム』の試作を行った。 1.予定メモ機能の有効性の検証 予定メモ機能とは、ユーザがカードゲーム実行時になんらかの手を実行したときに、その手の理由付けとして手の実行結果を将来どう利用するかの予定を記録・表示させる機能である。対象としたカードゲームでは、めくった手札を将来どの列に置くかが問題となる。将来どの列に置く予定なのかをユーザが記録し、これを表示するシステムを作成して予定メモ機能の有効性を検証する実験を行った。 2.図形メモシステムの試作 思考過程の視覚化のための機能のひとつとして、画面上に表示されたウィンドウに図形的なメモを記入するシステムを試作した。このシステムにより、ユーザはカードゲーム実行時の任意の時点の画面に対し図形的なメモ(直線、曲線など)を記入してこれを保存することができる。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Takashi NAKAMURA: "Problem Solving Support System as Thinking Acceleration Tools" Proc.of HCI International '93. 297-302 (1993)
-
[Publications] 中村 孝: "問題解決支援手法の一提案 -実験結果の検討から-" 第9回 ヒューマン・インタフェース・シンポジウム論文集. 465-470 (1993)