1993 Fiscal Year Annual Research Report
多部門多地域マクロモデルにおける財政金融政策および地域間所得移転の分析
Project/Area Number |
05803004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒山 裕行 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (60191863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹歳 一紀 名古屋大学, 経済学部, 助手 (00242800)
瀧 敦弘 富山大学, 経済学部, 助教授 (40216809)
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Keywords | 就業構造 / 経済発展 / 地域 / トランスファー / 財政移転 / ヘクシャー=オリーン・モデル / 要素価格均等化定理 / 資本-労働比率 |
Research Abstract |
理論研究 多部門・多地域を持つ一国の経済発展を考察する際に、基本的なヘクシャー=オリーン・モデルにおける要素価格均等化定理のインプリケーションが重要であること、および地域間の資本-労働比率の差が産業・就業構造の地域的差異の決定に重要な役割を占めることを考慮し、理論モデルを精緻化した。 実証研究 中国に関しては、国営企業が納付する剰余金が各省への財政的所得再配分のために使われている事を考慮し、省間のトランスファーを正確に把握するために、関連する統計データの整理および再検討を行い、データベースを拡充した。また、省別のトランスファーが各省の就業構造に与える影響について分析したこれまでの成果の一部を中国語の論文に翻訳中である。 日本に関しては、クロスセクショナル・タイムシリーズ・データ(県別、1955-1985)を1992年まで延長・拡充した。ドイツに関しては、州間の財政移転に関して聞き取りを行うとともに、州別の財政データを収集し、日本や中国に関するものと同じようなデータベースを構築した。また、アメリカ合衆国における地域別のクロスセクショナル・タイムシリーズ・データを現在収集中である。
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