1993 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマンダイナミックスの逆解析手法による生体筋力の新測定法
Project/Area Number |
05805022
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
長谷川 光彦 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30115117)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩野谷 明 長岡技術科学大学, 体育・保健センター, 講師 (50187332)
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Keywords | 生体筋力 / ヒューマンダイナミックス / 逆解析 |
Research Abstract |
主として、生体筋力特性とそのダイナミックスの基礎的計測・収集および逆解析の手法の確立を行なった。全体としてほぼ予定どうり順調に進んでいる。 (1)生体筋力特性のデータ測定(塩野谷) 一人のスポーツ選手の筋力特性を計測した。自転車エルゴメータの主動筋として、大殿筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋を詳細に測定した結果、以下のことが明らかになった。 (1)関節角度等の計測データから筋力、収縮速度等を直ちに得られるシステムを開発した。 (2)発生筋力の収縮速度による影響は、基本的には従来どうりA.V.Hillの式が成立するが、速度が遅い最大筋力近くでは、どの筋も式の予測より低い。 (3)関節トルクの関節角度による影響は、上に凸の2次曲線で表わされる。 (4)左右の筋力特性は等しくない。 (2)自転車エルゴメータの動的データ計測と動解析(長谷川) 上述の被倹者が自転車エルゴメータをこいだときのダイナミックスを計測し、さきに得た筋力特性を用いて、動解析を行なった結果、以下の結果を得た。 (1)駆動特性のうち、時間経過における回転速度の変動は台形状を成し、6秒後頃に回転速度が一定とみなせる範囲がある。その値は負荷に比例することを確認した。 (2)動解析結果は実験結果をよく説明し、解析と筋力特性の妥当性を明らかにした。 (3)GAによる逆解析システムの開発(長谷川) 最も基本的な慣性車輪を用いたときの運動特性を例に取り、逆解析手法による生体筋力特性の同定を行ない、シミュレーションでは可能であることを明らかにした。
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