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1993 Fiscal Year Annual Research Report

手話通訳業務の衛生学的検討

Research Project

Project/Area Number 05807032
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

垰田 和史  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90236175)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山下 尋美  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50200689)
西山 勝夫  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (60077691)
渡部 眞也  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90000918)
Keywords手話通訳 / 筋電図 / 疲労
Research Abstract

聞き取り通訳時の疲労症状を定量的に把握し、生態指標の変化との相関を見いだすために、本年度は測定機器の整備、測定手技の確立、実験条件の検討を目的とした予備実験を行った。
また、専任通訳者572名と、手話奉仕員241名を対象とした質問紙法による調査より、業務負担と疲労症状、一連続通訳可能時間を疫学的に検討した。その結果、一般的な頸肩腕部の筋疲労症状に加えて「他人の手話を見ていると」あるいは「他人の話を聞いていると」肩や腕が痛くなるという症状が業務負担と関連して出現することが明らかとなった。また、50パーセントの通訳者が連続通訳の限界時間とした値は、テレビ通訳で15分、後援会、警察・検察の取調で通訳で20分、医療、教育場面での通訳で25分と通訳内容や場面で異なっていた。
これらの結果より、1)聞き取り通訳の「疲労」現象は、上肢による手話動作密度、上肢の空間保持時間率、自覚症状の変化として現われる。2)手話動作による筋疲労現象は、上腕二頭筋、三角筋、僧帽筋の筋電図所見として把握しうる。3)連続通訳可能時間は、筋疲労と中枢神経系疲労に関連して決まるが、筋疲労が優位に作用する。との仮説を得、実験条件を定めた。
本実験では、手話通訳士の協力を得て、朗読テープを聞かせ連続して手話通訳を35分行わせ、この間の手話動作、二頭筋、三角筋、僧帽筋部の筋電図、心拍数、5分ごとの自覚症状変化を解析する予定である。また、朗読の速さ、内容、連続時間を変えた場合の結果より作業基準の検討も行う予定である。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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