1993 Fiscal Year Annual Research Report
萎縮性胃炎とペプシノーゲン、細菌学的検査との関連に関する疫学的研究
Project/Area Number |
05807037
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 健清 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (20037435)
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Keywords | 疫学 / ビタミンA / ビタミンC / ヘリコバクターピロリ / 胃がん |
Research Abstract |
1993年9月に福岡県のS町の40歳から69歳までの住民から、210名を無作為抽出して、食生活調査、血液検査を実施した。最終的には、167名(男85名、女82名)の調査協力が得られた。今回は、1)調査協力者(A群)と同年齢の全住民(B群)との生活習慣の比較、2)食生活調査におけるビタミン、食塩の結果をまとめる。 1)生活習慣の比較 男において、喫煙状況、肥満度は、A群、B群とも差はみられなかった。運動は、週2回以上する者の割合をみると、40歳から59歳まではA群が高く、60歳代はB群が高い傾向がみられた。飲酒は、毎日飲酒者の割合が、40歳代ではA群が高く、50歳から69歳までは差がなかった。女では、肥満度、飲酒状況は両群で差がみられなかった。喫煙者、週2回以上の運動者はB群が高い傾向がみられた。 2)食生活調査 ビタミンとして、レチノール、カロチン、ビタミンA、ビタミンCの1日の平均摂取量をみると、男では、レチノール、ビタミンAは50歳代が最も高かった。カロチンは、逆に50歳代が最も低い値を示した。ビタミンCは、年齢とともに増加傾向がみられた。女では、レチノールは50歳代が最も低く、カロチンは逆に50歳代が最も高い値を示した。ビタミンAは50歳代が最低のU字型を示した。ビタミンCは、男性同様に年齢とともに、増加傾向がみられた。 食塩は、男は女より高い値を示した。年齢別では、男は年齢別には、特に差はみられなかったが、女では、60歳代が最も低い傾向を示した。 なお、ヘリコバクターピロリは現在、分析中である。
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