1993 Fiscal Year Annual Research Report
血中に存在するC型肝炎ウイルス粒子に関する免疫電子顕微鏡的研究
Project/Area Number |
05807046
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
垣内 雅彦 三重大学, 医学部, 助手 (70214244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 省三 三重大学, 保健管理センター, 教授 (20134934)
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Keywords | C型肝炎ウイルス / 電子顕微鏡 / 金コロイド / PCR法 / ウイルス粒子 / モノクローナル抗体 / 血漿 / GPT |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルス(HCV)の超微形態を明らかにすることを目的とした。HCV抗体陽性・HBs抗原陰性・GPT高値供血者血漿13検体から、RT-PCR法を用いてHCV GenotypeII(Okamotoらの方法)でありウイルス量4x10^7copy/ml以上の2検体を選び、この検体を1000倍に濃縮後、蔗糖密度勾配遠心法にて密度別に分画した。各分画のウイルス量を定量し、HCV-RNA量10^8copy/ml以上の浮上密度1.14〜1.16g/mlの分画をHCV材料として用いた。一次抗体としてHCV(GenotypeII)のEnvelopeに特異的なウサギポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体(4種類)を用いた。免疫前の正常ウサギ血清、抗Listerウサギ血清(ワクチニア)と抗ヒト血液型A抗原モノクローナル抗体を対照に用いた。二次抗体にはヤギ抗ウサギIgGおよびプロテインA金コロイド(5nm)を用いた。Murtiらの方法(1986年,Virology)を応用した金コロイド免疫電顕法を行った。上記2検体の密度1.14〜1.16g/mlの分画中に抗HCV-Env抗体(ウサギ)と特異的に反応する直径55〜65nmの球形粒子を確認した。これらの球形粒子はモノクローナル抗体とも特異的に反応した。これらの粒子は長さ7nmの繊細なスパイク構造を有していた。HCV-Env抗体と反応し、スパイク構造を有する直径約60nmの球形粒子はHCV粒子と考えられた。この内容は、The Journal of General Virologyに投稿し、acceptされました。今後、透過電子顕微鏡下にHCV粒子を観察する予定です。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 垣内雅彦: "HBs抗原陰性供血者血中のウイルス様粒子に関する研究(第3報)-免疫電子顕微鏡的検討" 肝臓. 34. 293-293 (1993)
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[Publications] 垣内雅彦: "C型肝炎ウイルスの形態" 第41回日本ウイルス学会総会 演説抄録. 247-247 (1993)
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[Publications] Masahiko Kaito: "Hepatitis C Virus Particle Detected by Immunoelectron Microscopic Study" The Journal of General Virology. (1994)