1993 Fiscal Year Annual Research Report
T細胞クローンの受身移入によるマウス肺病変モデルに関する研究
Project/Area Number |
05807053
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
横山 彰仁 愛媛大学, 医学部, 助手 (30191513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 義一 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (90240895)
河野 修興 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (80215194)
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Keywords | T細胞クローン / ヘルパーT細胞 / 気管支喘息 / 受身移入実験 |
Research Abstract |
BALB/cマウス(6-8週令のメス)にフロイントアジュバントとともに卵白アルブミン(OVA)を2回免疫し、所属リンパ節から限界希釈法によってT細胞クローンを作製した。これまでに14のクローニングプレートから約100個のクローンを樹立してきた。これらについて、抗原(OVA)反応性の有無および抗IL-2抗体(S4B6)、抗IL-4抗体(11B11)を用いてautocrineの増殖因子を同定することにより、Tヘルパー1(Th1)、Th2サブセットの分離を試みた。初期のクローニングでは自己反応性T細胞クローンのみが樹立されたが、これについてもTh1、Th2タイプ両方を得た。抗原反応性のT細胞クローンについても同様で、現在さらに培養上清中のサイトカイン、IL-1に対する反応性についても検討を進めている。 また同様のBALB/cマウスにアルムアジュバントとOVAで免疫後、デビルビス646を用いてOVAの吸入チャレンジを行い、組織学的検討および気管支肺胞洗浄の手順について検討を進めている。さらに、T細胞クローンの移入ルート、用いるクローンの数についても予備的な検討を進めている。 本研究費の一部を使用して、従来報告していた癌性胸水中のIL-6濃度が著しく多様である原因の検討をすすめ、それが癌細胞自身のIL-6産生能の多様性によるものであることを明らかにした。
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