1993 Fiscal Year Annual Research Report
正常・病的骨格筋細胞膜と細胞外基質の各種抗体標識による三次元超微形態研究
Project/Area Number |
05807055
|
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
若山 吉弘 昭和大学, 医学部, 教授 (40138467)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 誠二 昭和大学, 医学部, 講師 (80167444)
|
Keywords | ジストログリカン / ペプチド抗体 / イムノブロット / 骨格筋細胞 / 免疫組織化学染色 / ラミニン |
Research Abstract |
Ibraghimov-Beskrovnayaらにより発表された156kDa及び43kDaのdystrophin associated glycoproteinないしジストログリカンのcDNAより筋細胞内外に位置すると考えられるそれぞれペプチド12(Pro-Lys-Asn-Met-Thr-Pro-Tyr-Arg-Ser-Pro-Pro-Pro-Tyr-Val-Pro)及び11(His-Trp-Pro-Ser-Glu-Pro-Ser-Glu-Ala-Val-Arg-Asp-Trp-Glu-Asn)を合成し、ウサギと羊にて抗体を作製した。しかしイムノブロットによる検討ではウサギ抗体はペプチド11とペプチド12に対するものはともに使用困難であり、羊のペプチド12に対する抗体は正常筋の43kDaの蛋白を認識したが、羊のペプチド11に対する抗体はやはり156kDaの蛋白を認識せず使用不能であることがわかった。従って現在156kDaのジストログリカンの抗原としてのペプチド2個を別の部位から選定し合成を終了した段階である。このペプチド抗体をニュージーランドにて羊にて間もなく作製開始しようとしている所である。尚、ペプチド12の羊抗体でヒトやマウスの正常筋細胞を染色すると筋細胞の周辺にその反応がみられた。また、ラミニンに関しての筋組織での検討は光顕レベルで開始している。現在研究の進行状況は上記の通りであるが、良い抗体を得るのに時間がかかり、思う様に研究が進行しない悩みがある。良好な抗体を得次第、次の段階へ進みたい。
|