1994 Fiscal Year Annual Research Report
表皮ケラチノサイト、線維芽細胞の産生するサイトカインの研究
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05807073
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Research Institution | Depertment of Dermatology, school of Medicine, Kinki univ. |
Principal Investigator |
山田 秀和 近畿大学, 医学部, 講師 (30220396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手塚 正 近畿大学, 医学部, 教授 (20013964)
泉谷 良 近畿大学, 医学部, 助手 (40176235)
茆原 順一 近畿大学, 医学部, 講師 (80197615)
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Keywords | RT-PCR / cytokine / psoriasis vulgaris / GALT / BALT / Atopic dermatitis / Epidermis / Eosinophil |
Research Abstract |
昨年より作製したRT-PCR法の定量化はIL-8TNFarufa で完成し、それらを使って実際に尋常性乾癬組織に対して実施した。目的はサイトカイン遺伝子のmRNAレベルでの発現を定量化することとした。尋常性乾癬ではIL-8mRNAの発現は皮疹中央部、辺縁部、無疹部の順で強かった。TNFamRNAの発現は皮疹中央部、辺縁部、無疹部の間で量的に差は認められなかった。尋常性乾癬では炎症性サイトカインのmRNAの発現は病態によって量的に差があると考えられる。またサイトカインの種類によってその発現量にも違いがあると考えられる。さらにアトピー性皮膚炎患者の腸管を調べたところ約90%に慢性の大腸炎をしめし一部の重症患者では糜爛も認められた。さらにこれらの組織を好酸球との関連でしらべると皮膚、腸管ともに好酸球顆粒が認められ、皮膚好酸球そのものが認められなかった。そこでRT-PCR法にてRANTESのmRNAの発現と、TNFの定量を実施したところ、明らかにRANTESがみとめられ、TNFの定量もできてその炎症にはRANTESが関与しさらに好酸球がこれらと関与していることが明らかとなった。以上のことは皮膚だけでなく、腸管でもアトピー性皮膚炎では好酸球の関与が考えられており、このことは好酸球と上皮の関連を研究する上で重要な事と考える。 さらにアトピー性皮膚炎に関して腸管との関連が今回まとめることができ好酸球と上皮の関連を調べる研究で皮膚、腸、肺胞の検討をする事が可能ととなったしかも、RANTESという好酸球の遊走因子がこれらに絡んでいることが明らかとなった。。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 山田秀和: "局所サイトカインプロファイル-アトピー性皮膚炎における重症化因子" 日本皮膚科学会雑誌. 104. 1645-47 (1994)
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[Publications] 山田秀和: "好酸球の研究" 日本リディアオリリ-協会 5年度年報. 51-52 (1994)
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[Publications] 茆原順一: "ケモカインとアレルギー" 臨床免疫. 27. 357-363 (1995)
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[Publications] Chihara jyunnichi Yamada hidekazu: "A comparative study of eosinophil isolation by different procedure of CD 16-negative depletion" Allergy. 50. 11-14 (1995)
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[Publications] Aragane yoshinori: "IL-12 is expressed and released by human keratinocytes and epidermoid cell lines" The journal of Immunology. 153. 3566-3572 (1994)