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1993 Fiscal Year Annual Research Report

高齢者の自殺の予測と予防に関する臨床精神医学的研究

Research Project

Project/Area Number 05807083
Research InstitutionTokyo Institute of Psychiatry

Principal Investigator

高橋 祥友  (財)東京都精神医学総合研究所, 精神病理研究部門, 副参事 (30163299)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宇野 昌人  精神病理研究部門, 副所長 (20090392)
石川 義博  精神病理研究部門, 参事 (30090393)
平沢 秀人  東京都老人医療センター, 精神科医長, 医長 (50167607)
Keywords高齢者 / 自殺 / 自殺企図 / 自殺予防
Research Abstract

わが国では年間およそ2万数千名の自殺者を認める。その中でも特に高齢者の自殺率は依然として高く、精神保健の緊急の問題となっている。 現在わが国において65歳以上の人口の割合は全人口の約13%であるが、同年齢層の自殺者は全自殺者の約3割にも上る。厚生省の予測では西暦2020年までに全人口に占める高齢者の割合はさらに約24%にまで増加することが推定され、近い将来一層高齢化した社会となるわが国にとって、老人の自殺予防は重要かつ緊急な課題である。ところが、従来は特に高齢者を対象とした自殺予防の調査・研究はきわめて限られたものでしかなく、問題の深刻さに十分に応えてはこなかった。自殺の危険を予測する上での実効的な研究も少なかった。
今年度は東京都老人医療センターに1981年から1990年までの10年間に入院となった全患者1216名の病歴を調査した。その中で自殺企図が直接の原因となって入院した患者50名に関してその社会心理的背景を調査し、重要な危険因子を同定した。診断、性別、年齢を一致させた自殺企図を認めない入院患者50名を対照群とした。その結果、自殺企図群では有意に高率に、自殺企図歴、社会的援助の不足、抑うつ症状、心気症様症状、せん妄、軽度の痴呆等を認めた。これらの結果をもとに、現在、構造化面接のための項目を検討中である。今後、2年間のプロスペクティブな追跡調査を行ない、そのうえでレトロスペクティブな調査で問題に因子が、将来の自殺行動の発現にどのような関連を持つかを検討する計画である。この結果をもとに、さらに具体的な地域啓蒙計画の立案も予定している。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Takahashi,Y.: "Suicide and aging in Japan: an examination of treated elderly attempters." International Psychogeriatrics. (印刷中).

  • [Publications] 高橋祥友: "老年期の自殺" 心身医学. 34. 49-54 (1994)

  • [Publications] 高橋祥友: "老人の自殺" 老化と疾患. 6. 101-103 (1993)

URL: 

Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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