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1994 Fiscal Year Annual Research Report

"高周波脳波ゆらぎ解析"の生理学的意義の解明

Research Project

Project/Area Number 05807128
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

中田 宗朝  琉球大学, 医学部, 講師 (40145529)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 六川 二郎  琉球大学, 医学部, 教授 (30028435)
Keywords高周波脳波 / ゆらぎ解析 / ローレンツゆらぎ / フーリエ解析 / 薬物脳波学 / 向知性薬
Research Abstract

平成5年度研究実績として報告した、1.意識水準の客観的評価、2.痴呆の電気生理学的評価に関する成果を踏まえ、"高周波脳波ゆらぎ解析"が信頼性の高い一つの薬物脳波学的手法であることを、向知性薬TA-0910を用いて検討した。
1.TA-0910投与前後のパラメーターS1,S2の変化
十分なインフォームド・コンセントの得られた8例を対象とした。投与前MMSは平均17.5で、標準偏差は4.3点であった。15点以下の重症痴呆1例を除きすべて中等症であった。これら全例で、パラメーターS1のトポグラフィー表示において正常な前頭部優位のパターンを認めなかった。また全例で広範なパラメーターS2の低下を認めた。
TA-0910投与後MMSは平均24.0、標準偏差5.6点と著明な改善を認めた(P<0.001)。一方、投与前後におけるパラメーターの変化は、個々の症例においてS2の優位な上昇を広範囲に認めた。
2.パラメーターS2とMMSとの相関
MMSは世界的に利用されている簡便な知的レベル評価法である。MMSをはじめとする種々のこれら知的レベル評価、脳の後半部の機能評価である。そこで、前半部のFzと後半部のPzにおけるパラメーターS2と、それに対応するMMSとの相関を検定した結果、PzにおけるS2とMMSとは有意水準99%で相関関係が得られた一方、FzにおけるS2とMMSとは有意な相関は得られなかった。
以上の結果から、"高周波脳波ゆらぎ解析"が信頼性の高い薬物脳波学的手法であることが強く示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 中田宗朝: ""高周波脳波ゆらぎ解析"による痴呆の臨床電気生理学的評価の新たな試み" Therapeutic Research. 15. 2231-2236 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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