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1993 Fiscal Year Annual Research Report

腎細胞癌内TH1/TH2免疫調節機構、T細胞受容体解析および腎細胞癌免疫疫療法

Research Project

Project/Area Number 05807144
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

武内 巧  東京大学, 医学部(病), 助手 (90167487)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 押 正也  東京大学, 医学部(病), 講師 (60143468)
Keywords腎癌 / サイトカイン
Research Abstract

(1).ヒト腎細胞癌におけるTh1/Th2サイトカイン発現の解析
近年サイトカイン産生パターンによりT細胞がTh1,Th2サブセットの分けられ、相互に拮抗することが知られてきた。15例のヒト腎細胞癌(hRCC)においてTh1(IL2,IFN-γ),Th2(IL4,IL10)サイトカインおよびTGF-β1発現をRT-PCR法にて検討した。IL2はいずれのhRCCにも発現されず。IL4は6/15例,IFNγは7/15例に発現。IL4,IFNγ同時発現は内4例に見られた。IL10は2/15例に発現され、IFNγ発現に付随していた。TGF-β1は5/15例に見られ、これらの腎癌ではIL4,IFNγ発現が各々1例ずつ弱く見られるのみであった。腎細胞癌にて摘出された腎臓の非腫瘍部分ではIL2(3/3),IL4(3/4),TGF-β1(3/3)の発現がみられ、IFNγ(0/4),IL10(0/3)は見られなかった。萎縮腎,水腎症ではIL2(3/3),IFN-γ(3/3),IL4(3/3),TGF-β1(2/3)とも発現されていた。IL10は発現されず(0/3)。腎細胞癌では一部Th1/Th2サイトカインの拮抗的発現も見られたが、Th1+Th2の発現、いずれも発現しないものも見られた。TGF-β1の発現はTh1/Th2ともに抑制する可能性も示唆された。
(2)マウス腎細胞癌(Renca)におけるTh1/Th2サイトカイン発現の解析、および抗IL4抗体の効果
Renca移植(1×10^5)Balb/cマウスの腫瘍、脾臓におけるTh1(IL2,IFN-γ),Th2(IL4,IL10)サイトカインおよびTGF-β1発現をRT-PCR法にて検討した。脾において強いIL4の発現が見られた。腫瘍、脾ともTGF-β1発現があった。他のサイトカイン発現は弱かった。抗IL4抗体により腫瘍の増殖は抑制されたが、抗IL10抗体や抗IL4≠抗IL10抗体では抑制されなかった。Th2細胞が免疫抑制細胞として作用している可能性がある。

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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