1993 Fiscal Year Annual Research Report
北海道における近代スポーツの興隆-高等・中等教育機関のスポーツ活動-
Project/Area Number |
05808009
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 敏夫 北海道大学, 教育学部, 教授 (80001824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大櫃 敬史 北海道大学, 教育学部, 助教授 (00203927)
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Keywords | 北海道 / 近代スポーツ / 高等教育機関 / 中等教育機関 / 校友会(学友会) / 運動部 |
Research Abstract |
北海道における近代スポーツの成立・展開過程を明らかにする為に、明治・大正期の高等教育機関及び中等教育機関を対象に、学校スポーツの興隆について追求しようと試みた。1)校友会雑誌の探索-学校スポーツの実相を明らかにする上で校友会誌の収集は不可欠である。今回この時期に設立された高等教育機関(2校)、中等教育機関(25校)の校友会誌の実態把握を行った結果、以下の如き成果を得た。高等教育機関(2校)、中等教育機関(18校)-内訳、師範学校(3校)、中学校(7校)、商業学校(2校)、高等女学校(2校)、商船学校(1校)水産学校(1校)、農業学校(2校) 2)校友会運動部の定立状況-北海道における近代スポーツの流入は札幌農学校の設立と共に始まるが、同校では本格的なスポーツの組織化は明治40年頃であった。一方、中等教育機関では明治29年の方立函館、札幌中学校開設後間もなく、両校ともに校友会の組織化がはかられ、文芸・運動の二部を定立していた。だが、この運動部の内実は、生徒にスポーツの機会を提供するための、いわゆる事業部としての性格が強く、単一スポーツによる独立体としての運動部の組織化は明治40年代以降と考えられる。 今回得られた資料発掘をもとに、学校スポーツの成立、展開過程について実証的に解明し、北海道における近代スポーツの展開上、高等、中等教育機関のスポーツが果たした歴史的役割を明らかにしたい。
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