1994 Fiscal Year Annual Research Report
パソコン用学校事故事例データベース共有システムの開発
Project/Area Number |
05808021
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Research Institution | KOBE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
横尾 能範 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (60030574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大月 一弘 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10185324)
鏑木 誠 神戸大学, 国際文化学部, 教授 (40093504)
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Keywords | 学校保健 / システム開発 / データベース / 学校事故 / 養護教諭 / 文書データ / パソコン |
Research Abstract |
学校事故に対する関心が高まっている反面、事故そのものや経過は極秘扱いされることが多く、同様な事故の再発防止に役立つ記録は非常に少ない。この研究は、各々が経験した学校事故の事例を互いに持ち寄り、情報交換のできるデータベースの構築を目指した。 まず、近畿地区の各府県から1-2名の研究協力者の推薦を受けて、隔月毎に会合を開き、現在の学校の情報処理環境で利用可能なデータベースとその情報検索に必要な条件の検討を行なった。その後、全国の約2000名の養護教諭に対して、本データベースの構想を述べて賛同者を募ったところ、全都道府県にまたがる学校の養護教諭300名から参加の希望があった。 本年度は、ここに構想したデータベースの操作に必要な機能を検討し、市販の操作言語の中でその条件を満たすものを探したが、任意長の文字型データに対してフルテキスト検索できる安価なデータベース操作言語は見当らなかった。 そこで、パソコン通信を通じて公開されていたデータベース操作言語についても検討したところ、我々の求める機能に近いソフト「dBI」を見い出し、その作成者に我々の目的を述べ、改造の協力や使用の承認を得て、ここに「パソコン上で、任意長の文字型データに対してフルテキスト条件検索」可能で、初心者にも使いやすいデータベース操作言語を開発した。 一方、全国の賛同者にはデータの形式や字数制限などの形式を添えて「事故事例文書」をフロッピ-媒体で送付するように依頼し、期日までに約200名から230例の事例文書が寄せられた。それらの文書全てをフロッピ-ベースのパソコンでも情報検索出来る様にデータベース化して全事例提供者に送り返し、今後の発展に備えた。
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