1994 Fiscal Year Annual Research Report
インテリジェントなインターフェースを持つ3次元形状データベース基礎研究
Project/Area Number |
05808034
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Research Institution | RIKKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
長島 忍 立教大学, 一般教育部, 助教授 (90126136)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / 3次元形状処理 / 形状モデリング / 多面体生成処理システム / 自由曲面 |
Research Abstract |
コンピュータグラフィックスやCAD/CAMなど、3次元形状処理の応用範囲が広がっているが、従来の形状モデルの利用は、機械形状やある特定の形状に対してその形状モデルを生成し、それから加工情報を取り出したりするだけの世界であったが、今後は3次元形状の評価・解析・比較・検索・分類・ソ-トなどを総合的に扱える3次元形状のデータベースに対する強い要求が出てくる。インテリジェントなインターフェースを実現する一つの方法は、形状と人間の感性との相互関係を解明することである。形状の特徴量と人間のイメージとの関係、人間の持つあいまいな知識・表現との関係がある程度解明できれば、人間の持つあいまいな要求に対して客観的に応答できる高機能インテリジェント・データベースの実現に大きく近づくと考えられる。 今回の研究は基礎研究でもあり、中核となる3次元形状処理システムの構築を行った。一つは任意形状を表現できるソリッドモデリングシステムの開発であり、これは任意の3次元形状の生成、和・差・積の集合演算、隠線消去、濃淡表示などができるもので、形状を多面体で近似表現する。もう一つは、曲面形状を表現する自由曲面生成処理システムであり、メッシュ状の曲面形状を生成することができる。これは形状を統一的表現で表し、フーリエ変換などで特徴量をとらえる方法を想定したためである。 このような2つの形状処理システムを利用することにより、3次元任意形状の生成が可能で、これを曲面に変換して形状の特徴の客観的評価が行える。将来的には、形状の評価・解析・比較・検索・分類・ソ-トなどを総合的に扱えるようにしたインテリジェントなインターフェースを持つ3次元形状データベースの実現可能性が大きくなった。
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