1993 Fiscal Year Annual Research Report
淡水性微細藻類による二酸化炭素固定とクリーン・バイオガスの生産技術
Project/Area Number |
05808050
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
犬伏 和之 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00168428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 一憲 千葉大学, 園芸学部, 助手 (10225807)
小畑 仁 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (70024594)
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Keywords | 地球温暖化 / 二酸化炭素 / 温帯陸水圏 / 熱帯陸水圏 / 淡水性藻類 / 水素発生 / 高性能藻株 / スクリーニング |
Research Abstract |
大気中の二酸化炭素濃度が急増しており、その主要な発生源での二酸化炭素ガス除去技術の確立が課題となっている。本研究では、温帯や熱帯の陸水圏に広く分布する多様な淡水性微細藻類を利用して、二酸化炭素ガスの固定化技術を確立する上で必要となる基礎的知見を集積することを目的として、本年度は特に淡水性微細藻類の二酸化炭素ガス固定能とそれに及ぼす各種の環境因子の影響を調べ、品種検定に着手した。また生成したバイオマスを原料とした水素発生にリンクさせる可能性を探り、その条件検討を行うことによって、化石燃料の代替となる高性能藻株(高CO_2固定・高バイオガス産生藻株)によるクリーンなエネルギー源を開発する方向を模索した。 1.炭酸ガス濃度の高い田面水などを試水として、炭素源を含まぬ培地で通気集積培養を行った後、微細藻類株約50株を分離した。またフィリピンから分離株の分譲も受け以下の実験に供試した。 2.平板培地上、あるいは液体培地液中での肉眼および顕微鏡観察、生理試験などにより分離株の同定を試みた。 3.藻類生育量の迅速かつ簡便な把握方法を検討した。 4.高CO_2濃度下で生育の良好な藻株のスクリーニングに着手した。 5.嫌気条件下での水素ガス発生をガスクロマトグラフにより調べた。 以上の結果、日本在来およびフィリピンより導入した藻株の中から高CO_2固定能と高H_2生成能を持った株(高性能藻株)の数種が得られた。これらの高性能藻株について、次年度はさらにCO_2インキュベーターを用いて温度・光量・気相ガス組成などの培養条件を詳しく調べる予定である。
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Research Products
(1 results)