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1994 Fiscal Year Annual Research Report

プラナリアの全能性細胞の培養と培養細胞から個体を形成する試み

Research Project

Project/Area Number 05808070
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

阿形 清和  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (70167831)

Keywordsプラナリア / 再生 / 新生細胞 / 細胞培養
Research Abstract

プラナリアには全能性細胞である新生細胞が存在するために、どこで切断されても再生できると考えられている。また、プラナリアでは新生細胞だけが増殖能をもっているといわれている。そこで、本研究ではプラナリアの新生細胞をシャーレで培養し、培養した新生細胞から個体を再生させることを試みた。
1.新生細胞の分子マーカーの単離
培養にあたり、小型の細胞としてのみ同定される新生細胞を分子的に同定することを試みた。プラナリアcDNAライブラリーにより任意に抽出した遺伝子より、cdc5・histone遺伝子を単離できたので、これら増殖関連遺伝子をプラナリアの増殖細胞の同定に用いたが成功にいたっていない。また、他の動物で唯一の全能性細胞である生殖細胞を特徴づけるATP依存性RNAへリカーゼのプラナリア相当遺伝子の単離に成功したので現在抗体を作成し発現細胞の同定を行っている。
2.プラナリア解離細胞の培養
プラナリアの細胞を解離し、培養下で維持するところまでは成功したが、培養条件下で解離した細胞を増殖させるところまでにはいたらなかった。解離した細胞で培養下で維持に成功したのは神経細胞・マクロファージ様細胞・表皮細胞・ほのお細胞であり、増殖性のある細胞は観察されなかった。プラナリアの抽出液を分画し、細胞毒性のある分画・神経細胞の神経突起の成長を促進する分画を同定したが、培養液に添加してもプラナリアの解離細胞を増殖することは観察されなかった。また、表皮細胞については、カルシウムイオンの存在下で解離されずにシート状で分離でき、それらが球状の表皮の袋を形成することを見出した。この表皮の袋の中に解離細胞を注入することも試みたが、これでも細胞の増殖は観察されなかった。

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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