1993 Fiscal Year Annual Research Report
Donor ageに伴う骨芽細胞のIGF-Iとその結合蛋白の産生の変動および調節
Project/Area Number |
05834017
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
腰原 康子 (財)東京都老人総合研究所, 生体情報部門, 主任研究員 (20073025)
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Keywords | 老化 / 骨芽細胞 / IGF-I / 結合蛋白 / ヒト / ソマトメジン / Aging / コラーゲン |
Research Abstract |
骨芽細胞から産生・分泌される成長因子のうちautocrine/paracrineの作用を発現する最も重要な因子はインスリン様成長因子(IGF-I)であるといわれている。そこでdonor ageにともなうIGF-I産生量の変動を調べた。加令とともに骨折が多発する大腿骨でしかも手術時に得られやすい骨膜からすでに樹立してあるヒト骨芽細胞を培養し、10PDLの細胞を使って今年度は、次のことを明らかにした。細胞がコンフルエントに増殖してからalpha-グリセロ燐酸および1、25(OH)_2vitaminD_3(1,25(OH)D_3)で20日間処理して石灰化を誘導し、最終日の24時間に産成されるIGF-1量をRIAで測定した。DNAあたりのIGF-I産生量はdonor ageとともにわずかに増加する傾向が見られた。1、25(OH)D_2D_3によってこの産生は必ずしも促進されず、一つを除いてほとんどの細胞株で明らかな影響は見られず、むしろ抑制される細胞株もあった。1、25(OH)_2D_3による作用の違いは、この処理によっておこる石灰化の程度と相関していなかった。細胞株の特性ではないかと考えて現在レセプターの量を測定している。またIGF-Iの作用はIGF-I結合蛋白で調節されているので、この結合蛋白のdonor ageによる変動を調べる予定である。さらに骨芽細胞の石灰化はdonor ageにともなって増加することをすでに確認しており、骨芽細胞の石灰化においてIGF-IおよびIGF-I結合蛋白がどのような役割をしているか検討する予定である。
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Research Products
(1 results)