1994 Fiscal Year Annual Research Report
Donor ageに伴う骨芽細胞のIGF-Iとその結合蛋白の産生の変動および調節
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05834017
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
腰原 康子 (財)東京都老人総合研究所, 生体情報部門, 主任研究員 (20073025)
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Keywords | 老化 / 骨芽細胞 / IGF-I / 結合蛋白 / ヒト / ソマトメジン / Aging / コラーゲン |
Research Abstract |
骨芽細胞から産生・分泌される成長因子のうちautocrine/paracrine作用を発現する最も重要な因子はインスリン様成長因子(IGF-I)であるといわれている。これまでに私達は、donor ageに伴う骨芽細胞のIGF-I産生量の変動を調べた。その結果活性型ビタミンD_3(1,25(OH)_2D_3)によって石灰化を誘導した細胞では、DNAあたりのIGF-I産生量はdonor ageとともに、減少したが、未処理の細胞ではわずかに増加する傾向がみられた。IGF-Iの活性は、1,25(OH)_2D_3によって調節されているといわれているので、1,25(OH)_2D_3で10日間処理した後RNAを抽出して、1,25(OH)_2D_3レセプターのmRMAレベルを調べた。その結果、1,25(OH)_2D_3処理および未処理でそのレベルに著しい変化は見られず、またdonor ageでの顕著な変化も見られなかった。さらにIGF-Iの産生量は、mRNAレベルの変化を反映しているかをIGF-IのcDNAを調整して調べた。高齢者(88才)では、IGF-IのmRNAレベルが減少しており、若齢者の約1/2であった。またIGF-Iの作用機序から考えるにIGF-Iレセプターが存在するはずである。そこで、このレセプターのmRNAをノーザンブロットハイブリダイゼイション法で調べたが検出できなかった。cDNAプローブの調整に不備がないか、またはこの骨芽細胞はIGF-Iレセプターを実際に発現していないのかについて、今後再検討する予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yasuko Koshihara et al.: "Age-related increase of collagen production in caltured human osteoblast-like periosteal cells" Mechan.Aging Develop.74. 89-101 (1994)
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[Publications] Yasuko Koshihara et al: "Cloned human pericsteal cells migrating from an explant in vitro have a osteoblastic phenotype." Connect.Tissue. 26. 117-125 (1994)
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[Publications] Yasuko Koshihara: "Mineralization of cultured human osteablast-like perosteal cells with aging" Biom.Geront.18. 128-133 (1994)
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[Publications] 腰原康子(分担執筆): "老化の科学-21世紀への老化研究をめざして" 東京化学同人, 243 (1994)
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[Publications] 腰原康子(分担執筆): "骨折と骨粗鬆症" 東京化学同人, 194 (1994)