1993 Fiscal Year Annual Research Report
放射性炭素の測定によるサハリン及び極東先史文化の年代学的研究
Project/Area Number |
05835025
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Research Institution | History Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
野村 崇 北海道開拓記念館, 事業部, 主任学芸員 (40113469)
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Keywords | 放射性炭素 / 年代測定 / サハリン / 極東 / 船木鐡太郎 |
Research Abstract |
1.サハリン及び極東地域の遺跡地図、編年表などの考古学的研究基礎資料を、サハリン州郷土博物館、ハバロフスク郷土博物館、ロシア科学アカデミー極東支部、極東諸民族歴史・考古・民族学研究所の協力により、かなり入手した。 2.国内考古学研究施設所蔵資料の集成作業では、弘前大学教育学部所蔵のサハリン西海岸地方17遺跡から収集された約800点の考古資料を図録化した「樺太西海岸の考古資料-船木鐡太郎考古資料目録」(B5判、85頁)を作成した。 3.放射性炭素による年代測定は、日本大学文理学部地理学研究室に依頼し、サハリン州モネロン島キタコタン遺跡(アイヌ文化).同州ネベリスク郡イワノフカ遺跡(オホーツク文化)、南千島エトロフ島タンコボエ遺跡(続縄文文化)、サハリン州プガチヨフ4遺跡(新石器文化)、同プガチヨフ9遺跡(新石器文化)出土資料をを測定し、新石器文化、続縄文文化、オホーツク文化、アイヌ文化の画期となる遺跡の年代決定を行った。 4.本年度の課題としては、サハリン州(千島諸島を含む)関係遺跡出土測定資料が順調に得られたのに対し、極東関係遺跡出土測定資料が入手され難かったので、新年度は、極東地方資料の入手及び測定に力をそそぎたい。 5.以上、本年度の調査研究から得られたデータを分析、検討し総括を得なった。
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Research Products
(1 results)