1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05857064
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
白井 睦訓 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20196596)
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Keywords | T細胞レセプター / 免疫 / C型肝炎 |
Research Abstract |
C型肝炎ウイルス感染患者の末梢血単核球細胞を用い、C型肝炎ウィルスのアミノ酸配列をもとに作製した10〜25個のアミノ酸配列よりなるペプチド(ペプチドシンセサイザーにより自動合成後、HPLCにより高純度に精製した)によりin vitroで刺激し、T細胞の抗原特異性を解析した。 NS5 P17ペプチドやcore部分のC7ペプチドに特異的T細胞を検出することに成功した(投稿中)。これら特異的T細胞より各種クローンを単離し、PCR法によりT細胞レセプターの解析を進めている。 C7ペプチド特異的T細胞は、overlapping peptideを用いた解析の結果、major histocompatibility complexのクラス分子であるHLA-A2.1によって抗原提示されるモチーフペプチドが最小エピトープであることが判明し、このエピトープのアミノ酸配列は、C型肝炎ウイルスのこれまでに単離された変異株間で高度に保存されていた。 このエピトープ特異的クローンがValpha、Vbeta、Jalpha、JbetaなどのT細胞レセプター鎖のどのタイプを優先的に用いているのか、エピトープ内の変異したアミノ酸に対して、その変異の認識にalphabetaのtype、あるいはその塩基配列のいかなる変化によって対応しているかについての解析が現在進行中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 白井睦訓: "HIV-1gp160の主要CTLエピトープを拘束するMHCの多様性" 消化器と免疫. 28. 33-36 (1993)
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[Publications] 伊藤哲史: "自己免疫性肝炎における末梢血単核球(PBMC)リコンビナントHCV抗原に対する反応性の検討" 消化器と免疫. 28. 213-217 (1993)
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[Publications] Mutsunori Shirai: "Preferential vbeta usage by cytotoxic T cells crossreactive between two epitopes of HIV-1 gp160 and degenerate in class I MHC restriction" Journal of Immunology. 151. 1-13 (1993)