1993 Fiscal Year Annual Research Report
股関節筋力測定装置の開発-関節運動の正確な把握をするために-
Project/Area Number |
05857152
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
志波 直人 久留米大学, 医学部, 講師 (20187389)
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Keywords | 股関節 / 外転筋力 / 筋力測定装置 |
Research Abstract |
股関節外転筋力は、股関節の力学、病態、歩行能力などを考えるうえで重要である。今まで、各国で外転筋力に関する研究は数多く行われているが、われわれは股関節外転筋力測定に関しては、現存の測定装置では不正確で、筋力を正確に測定するには、特殊な筋力測定台が必要であることを指摘してきた。 測定装置をビデオで測定し、股関節外転筋力測定中の測定肢位をコンピューターに入力する。本研究の目的はこれにより、筋力測定中の正確な肢位を把握し、種々の測定状態を検討することにより、正確な股関節外転筋力測定台を開発する。 当科ですでに稼働中の筋力測定訓練装置米国Cybex社製のCybex6000に、仰臥位で股関節外転筋力測定の可能な測定台を取り付けた。天井にはSONY社製のCCD白黒ビデオカメラSSC-M350を取り付け、カメラの中心を運動中心に一致させた。この画像はSONY社製モニターSSM-121によりモニターし、ビデオカセットレコーダーSONY社製SVO-9600を用いて記録した。また、同時に筋力測定装置の筋力、肢位のデータはout putよりDATデータレコーダーに記録した。ビデオ、DATのデータの同期は、ビデオ、DATにトリガーを装着することにより行った。実際のヒトを用いた測定を行う前に、筋力測定装置のみを動かし、測定装置の肢位(角度)の表示とモニター上の角度が等しいことを確認した。今後は、実際の被検者を用いて測定する予定である。当初は健常人、男子6名、女子6名を用いて、種々の身体固定を行い、筋力測定器の肢位表示角度と、実際の角度の関係について検討し、どのような身体固定をすればより正確な筋力測定が可能であるか明かにする。
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