1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05NP0701
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小山 健夫 東京大学, 工学部, 教授 (10010696)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 修一 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (50124665)
冨山 哲男 東京大学, 工学部(試), 助教授 (60197944)
矢川 元基 東京大学, 工学部, 教授 (40011100)
中島 尚正 東京大学, 工学部, 教授 (00011073)
吉川 弘之 東京大学, 総長 (20010689)
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Keywords | 人工物工学 / 設計学 / マイクロマシン / 人工現実感 / マイクロアセンブリ / 知的CAD / 自律分散知能 / 知識体系化 |
Research Abstract |
本年度は全五年計画のなかの第二年度であり、微小構造構成法研究設備(科学研究費)、高速実体形成技術研究設備、人工現実感研究設備(国立学校特別会計)など主要設備の整備が完了した。また国際シンポジウムの開催、年2回の合宿研究会、昨年度より継続している定期研究会(イブニングセミナー)などにより、9つのサブグループ間の相互交流が盛んになった。 国際シンポジウムは3日間にわたり東京大学大講堂で開催され、参加者900人以上と活況であった。海外からの招待講演者7名とビデオ講演による参加者1名はいづれも人工物工学に多大な期待と関心を寄せていた。国際シンポジウムではそれぞれの招待講演者が各専門の視点から問題提起をし、また今後継続して意見交換ができる関係をつくった。 合宿研究会では、各サブグループの研究成果の中間報告がなされ、サブグループ間で協力できる点があきらかになった。その結果として既存の結果的に大きく3つのサブグループへと統合された。新しい3つのグループは、新研究班1「知識創発支援環境」、新研究班2「知的人工物実現化支環境」、および新研究班3「人工物環境学」である。これら新研究班は平成6年度より活動を始める。 定期研究会(イブニングセミナー)は隔週1回開かれ、グループ全体に関わる問題(アブダクションなど)や各サブグループの最新の研究成果が報告された。ここで報告された研究成果の主だったものとしては、コンフィギュレーション空間を用いたメカニズムの自動生成(1班)、アブダクション・マシンの構想、物理現象データベースのための多重オントロジー、解析支援のための有限要素自動生成(2班)、ユーザのニーズを表現するための言語(3班)、羽ばたき運動をする人工昆虫、マイクロセンブリ装置の構成(4班)、アクティブに変形を制御する工作機械(5班)、生産知識の体系化(6班)、脳を持ち歩かないロボットの試作と改良(7班)、人工現実感のコラボレーションへの応用(8班)、発想支援システム(9班)などがあげられる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 角康之、堀浩一、大須賀節雄: "テキストオブジェクトを空間配置することによる思考支援システム" 人工知能学会誌. 9. 139 (1994)
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[Publications] Koichi Hori: "A System for Aiding Creative Concept Formation" IEEE Transactions on Systems,Man,and Cybernetics. 24, (to appear). (1994)
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[Publications] 下山勲: "人工昆虫" 日本機械学会誌. 97. 60 (1994)
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[Publications] 高木太郎、中島尚正: "光造形法による微細加工の可能性" 日本機械学会論文集(C編). 59. 1255 (1993)
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[Publications] Toshihiro Itoh,Tadatomo Suga: "Piezoelectric Sensor for Detecting Force Gradients in Atomic Force Microscopy" Japanese Journal of Applied Physics. 33. 334-340 (1994)
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[Publications] 吉川弘之: "工業調査会" テクノグローブ. 300 (1994)