1996 Fiscal Year Annual Research Report
中国上海市における加速的近代化政策の改善に関する政策科学的研究
Project/Area Number |
06041102
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
小林 秀徳 中央大学, 総合政策学部, 教授 (60119360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
談 敏 上海財経大学, 副校長, 教授
潘 洪萓 上海財経大学, 校務主任, 教授
王 恵玲 上海財経大学, 経貿外語系, 教授
佐原 寛二 豊橋創造大学, 経営情報学部, 助教授 (40259346)
富山 慶徳 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (50207627)
小野 宏哉 麗澤大学, 国際経済学部, 助教授 (70185643)
宮川 公男 麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (60017473)
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Keywords | 加速的近代化 / 政策科学 / システム / サイナミックス / コンテクスチュアル・マップ / 政策過程 / フィードバック / 情報ネットワーク |
Research Abstract |
研究成果の概要は以下のとおりである。 中国上海市における加速的近代化政策の改善に関する政策科学的研究は、三年間にわたって日本人・中国人研究者の共同研究という形で進展し、次の三つの事柄を当初の計画どおりに達成し、成果の出版のために最終原稿をまとめつつある。 [1]モデリング システム・ダイナミックスの手法を用いて当該研究テーマに直接関連するシミュレーションを実施し、「上海モデル」と名付ける政策と文化の融合を促進するモデルを提示すること。 [2]現状調査 上海の変化の激しい現状を総合的に調査し、変化の諸相が立体的に浮かび上がるようなコンテクスチュアル・マップを作成すること。 [3]政策過程の解明 上記二つの結果を、上海市および浦東新区の政策担当者に提示して、それが流動的とも硬直的も言われている政策過程において、どのように用いられ、政策改善に参照されるかを観察すること。 以上の三つの事柄を、現地研究分担者・研究協力者の実質的協力によって、政策科学研究として有意義に実施し、所期の目的を達成した。この三年間での情報技術の進歩は大きく、ポ-タブルで強力なパーソナルコンピュータとソフトの出現により、本研究のスタート時点における共同研究上での技術的諸制約はほとんど解消された。現地調査における情報ネットワークの活用は、研究と現実との間のフィードバックを円滑にし、この政策科学研究の実績をより意義深いものにしている。
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