1994 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジル移民及び来住日系ブラジル人の生活構造意識の変化に関する総合的現地調査研究
Project/Area Number |
06041105
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
藤木 三千人 東洋大学, 社会学部, 教授 (30057955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坪 省三 東洋大学, 社会学部, 教授 (00090671)
紀 葉子 東洋大学, 社会学部, 講師 (40246781)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00183731)
喜多川 豊宇 東洋大学, 社会学部, 助教授 (40103569)
園田 恭一 東洋大学, 社会学部, 教授 (20009898)
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Keywords | 日系ブラジル人 / 生活構造 / 生活意識 / 出稼ぎ問題 / 保健・医療 / 日系コロニア / 在伯コリアン |
Research Abstract |
本課題の研究の中心は,ここ5,6年間の二系ブラジル人の日本への還流現象の激化のなかで,送りだしブラジル国における日系移民社会の生活および意識構造の変化を,現地調査により実証的研究をすすめることにある。 本年度実施計画にもとずき,質問紙調査票を作成し,3地点につき集中調査(日系ブラジル人対象の面接調査が中心)を実施した。調査対象地点は(1)サンパウロ州バストス (2)パラナ州アサイ (3)パラ州トメアス である。 〔I〕基本調査項目 (1)日系人の経済水準 (2)職業・就労形態 (3)人間関係 (4)生活時間 (5)生活空間・情報環境 (6)生活様式 (7)異文化関係 (8)出稼ぎ効果 (9)児童教育問題 (10)高齢者扶養問題 (11)日系人の政治参加 (12)日系人の階層 (13)日系コロニアの将来展望 (14)その他 〔II〕重点調査項目 (A)留守家族構造問題 (B)雇用・労働条件 (C)経済・政治の動向 (D)留守農場管理 (E)農業経済動向 (F)帰農者動向 (G)営農意向 (H)先端農業技術意向 (I)営農援助意向 (J)出稼ぎの影響による社会保障問題 (K)保健・医療問題 (L)地域社会空洞化問題 (M)教育問題 (N)出稼ぎ斡旋に関する動態 上記基本・重点調査項目を(1)常住世帯生活者 (2)出稼経験者 (3)生活習慣と健康に関する調査 の3種類の質問紙にまとめ,各地域において直接面接調査を実施した。また,これらの調査と併行して各地域の産業構造および日系団体とくに文化協会等の活動状況,出稼ぎの現状などを文書試料の収集,聴取り調査などにより把握することができた。また、在伯イタリア系,ドイツ系,ポルトガル系,アラブ系ブラジル人など,他の移民の比較調査研究について準備をおこなった。さらに在伯コリアン調査の比較研究のために,12地点において,在伯日系人を対象に,文化生活に関するアンケートを実施。
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Research Products
(1 results)