1996 Fiscal Year Annual Research Report
法隆寺献納宝物と正倉院宝物の源流に関する調査研究-シュリーヴィジャヤ王国関連の彫刻・工芸作品を中心に-
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06041118
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| Research Institution | Tokyo National Museum |
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Principal Investigator |
鷲塚 泰光 東京国立博物館, 次長 (80191740)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺島 洋子 国立西洋美術館, 学芸課・企画広報係, 研究員 (00270421)
鈴木 恒之 東京女子大学, 文理学部, 教授
岡田 健 東京国立文化財研究所, 美術部, 主任研究官 (40194352)
長岡 龍作 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 主任研究官 (70189108)
関根 俊一 手塚山短期大学, 助教授
竹内 奈美子 東京国立博物館, 学芸部・企画課・展示調整室, 研究員 (50270418)
カルティワ スワティ インドネシア, ジャカルタ国立博物館, 館長
木村 法光 宮内庁正倉院事務所, 保存課, 課長
今井 敦 東京国立博物館, 学芸部東洋課中国美術室, 主任研究官 (50193644)
淺湫 毅 東京国立博物館, 学芸部東洋課中国美術室, 研究員 (10249914)
浅井 和春 青山学院大学, 文学部, 教授
高橋 隆博 関西大学, 文学部, 教授
時枝 務 東京国立博物館, 学芸部考古課有史室, 主任研究官 (00217473)
加島 勝 東京国立博物館, 学芸部法隆寺宝物室, 主任研究官 (80214295)
沢田 むつ代 東京国立博物館, 学芸部法隆寺宝物室, 主任研究官 (40215918)
松本 伸之 東京国立博物館, 学芸部企画課列品室, 室長 (30229562)
加藤 寛 東京国立博物館, 資料部研究指導室, 室長 (70161114)
小笠原 小枝 日本女子大学, 家政学部, 助教授
安達 直哉 東京国立博物館, 資料部資料第一研究室, 室長 (90231935)
原田 一敏 東京国立博物館, 学芸部工芸課金工室, 室長 (20141989)
小松 大秀 東京国立博物館, 学芸部工芸課漆工室, 室長 (90090927)
大隅 晶子 東京国立博物館, 資料部情報調査研究室, 室長 (60176881)
金子 啓明 東京国立博物館, 学芸部法隆寺宝物室, 室長 (90110098)
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| Keywords | 東南アジア / 法隆寺献納宝物 / 正倉院宝物 / 彫刻史 / 金工史 / 染織史 / 漆工史 / 交渉史 |
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| Research Abstract |
1 研究の進捗状況
(1)文献史・資料および写真資料等の収集整理
本年度の調査地について、関係作品、制作技術、材料、碑文等に関する国内外に及ぶ文献史・資料および写真資料を収集し、カード化して整理を行なった。
(2)現地調査
交渉史・陶磁史・考古班-タイ、インドネシアの各大学・博物館・寺院・関連遺跡において碑文資料、出土品等の調査および交渉史、陶磁、考古関連資料の収集を行なった。
彫刻史班-インドネシア、タイ、マレーシア、ミャンマーの各博物館・遺跡において彫刻作品の調査および関連資料の収集を行なった。
漆工史班-ヴェトナム、ミャンマーの各大学・博物館・漆工品制作工房において漆工作品の調査および関連資料の収集を行なった。
金工史班-インド、タイ、ミャンマーの各博物館・寺院・関連遺跡において金工作品の調査および関連資料の収集を行なった。
染織史班-ヴェトナム、タイの各大学・博物館・染織品制作工房において染織品の調査および関連資料の収集を行なった。
(3)現地調査資料の整理と考察
(2)で得られた調書と写真資料をカード化し、重要作品についてはフォトCDへデジタル化して保存し、(1)で得られた史・資料と比較検討しながら各班ごとに考察を行なった。
(4)研究総括
本年度は本研究の最終年度にあたるので、本年度の研究総括を行なった上で、本研究全体の総括も行なった。
2 新たに得られた知見
交渉史関係では、南タイにおいてシュリヴィジャヤの一方の故地と目されているスラ-タニ-を含め、古代海上ルート上の遺跡を調査し、スマトラ、パレンバン周辺の遺跡出土の隋代の鶏冠壷を確認することができた。彫刻史関係では南インドから中国への仏像伝播を考える上で重要な作例をスマトラで確認することができた。また金工史関係では、インド東北部の舎利容器がマレー半島からミャンマーにまで影響していることを作品の上から理解することができた。さらに染織史関係ではベトナム西部からラオス、タイ東北部にかけて染織技法(具体的には棒綜絖の使用)に共通性を見出した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 淺湫毅: "バイヨンの四面塔と廻廊のレリーフ" アンコール遺跡修復とカンボジアへの協力. 46. 46 (1996)
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[Publications] 今井敦: "ミャンマー陶磁器についてのいくつかの知見" 東南アジア考古学. 16. 97-105 (1996)
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[Publications] 加藤寛・高橋隆博,他: "日本の漆・アジアの漆" 東京美術, (1996)
