1996 Fiscal Year Annual Research Report
学術情報データベースの形成・利用の国際化と研究動向の国際比較に関する調査研究
Project/Area Number |
06041120
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
根岸 正光 学術情報センター, 研究開発部, 研究主幹 (90114602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細野 公男 慶応大学, 文学部, 教授 (50051628)
長瀬 真理 リール第3大学, 科学技術ドキュメンテーション・情報研究センター, 客員教授
孫 媛 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (00249939)
西澤 正己 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (00281585)
柿沼 澄男 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80290881)
太田和 良幸 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (60270443)
影浦 峡 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (00211152)
高須 淳宏 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90216648)
大山 敬三 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90177022)
安達 淳 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80143551)
小山 照夫 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80124410)
宮澤 彰 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80099928)
内藤 衛亮 学術情報センター, 研究開発部, 研究主幹 (10110074)
井上 如 学術情報センター, 副所長 (50114385)
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Keywords | 学術情報 / 電子図書館 / 全文データベース / SGML / 標準化 / 情報検索 / 研究動向 / 日本情報 |
Research Abstract |
学術情報センターでは、大学等研究者の情報環境を総合的に向上させるため、ネットワークの構築と運用、データベースの形成と提供、大学図書館の総合目録データベースの構築等を行っている。また、平成9年度からは、新たなサービスとして、電子図書館システムの運用を予定している。学術情報データベースの形成と利用や、大学図書館総合目録システム、さらに電子図書館システムの運用においては、学術研究の近年における国際化を反映して、海外の大学、データベース作成機関等との協力関係を重視した研究開発と事業展開は必須になっている。本調査研究計画は、こうした状況に即して、海外の学術情報関連諸機関との交流を維持し、情報交換、意見交換を行って、協力関係を構築・継続し、同時に、学術研究およびそのための学術情報環境の国際的動向を把握して、本センターにおける、効果的、効率的かつ先端的な研究開発の実施ととその成果のサービスへの結実を目途として企画されたものである。 第3年度である本年度においては、インターネットの普及に伴う、学術情報データベースの構築と利用態様の変化にも重点をおいて、米国医学図書館等のデータベース作成機関と、米国科学財団、英国ウエルカム財団等の研究助成機関への調査を行ったほか、海外での進展が著しい電子図書館システムの動向調査およびSGML等のデータベース構築技術の動向調査、また当センターのデータベース・サービスNACSIS-IRのフランス・リ-ル大学での利用支援のための日本語利用環境調査、図書館総合目録システムNACSIS-CATのスエ-デン、スイスの大学図書館での応用のための現地調査、そして、電子図書館システムの国際的利用を進めるため、英国デモントフォート大学との共同実験計画の策定に関する現地調査等を実施した。学術情報の重要部分を占める学会誌に関しては、その電子出版化、全文データベース化が海外の学会で進められつつあるので、これに関する国際会議に出席して、当センターの電子図書館システムを紹介し、国際動向の把握と国際協力の構築に向けた情報収集・分析および意見交換を行った。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] NEGISHI,Masamitsu: "Electronic Publishing in Japan--with Emphasis on Academic Publication" CODATA'96 : 15th International CODATA Conference,International Council for Scientific Unions,Committee on Data for Science and Technology (ICSU/CODATA),Tsukuba,1996. 16p (1996)
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[Publications] 宮澤,彰: "英国CATプロジェクトを終えて" 学術情報センター紀要. 8. 435-441 (1996)
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[Publications] 大山,敬三: "学術情報センターにおけるオンラインDBとIRシステムの連携" 情報処理学会研究報告(情報学基礎研究会). 96(34). 17-24 (1996)
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[Publications] 杉本,雅則: "世界の電子図書館の研究動向について" 学術情報センター紀要. 8. 221-231 (1996)
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[Publications] 安達,淳: "学術情報センターのディジタル図書館プロジェクト" 情報処理. 37(9). 826-830 (1996)
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[Publications] Otha,M: "Probabilistic Retrieval Methods for Text with Miss-Recognized OCR Characters" Proceedings of the Workshop on Information Retrieval with Oriental Languages,Taejon,Korea,1996. 35-41 (1996)
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[Publications] HOSONO,Kimio: "Current State of Research and Development on Digital Libraries in Japan" Booklet,62nd IFLA General Conference,Beijing, (147-LTR-2-E). 13-20 (1996)
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[Publications] 長瀬,真理: "日本におけるテキストデータベースの現状とその利用" Journal for the European Association for Japanese Studies. 1(印刷中). (1997)
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[Publications] 山崎,茂明: "Wellcome財団の助成活動と研究評価を支援するデータベースの役割" 学術情報センター紀要. 9(印刷中). (1997)
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[Publications] MIYAGAWA,Takayasu: "Development of online database services in Japan and perspective on Asia" Proceedings,Online Information 96,Dec 3-5,1996,London. 331-342 (1996)
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[Publications] 宮澤,彰: "多言語目録データベースの課題" 大学図書館研究. 50. 435-441 (1996)
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[Publications] 根岸,正光: "SGMLと電子文書の現況と将来" 情報知識学会誌. 6(2). 3-10 (1997)