1994 Fiscal Year Annual Research Report
マダガスカルにおける特異な現生植物相とその源流としての後期中生代植物相の比較研究
Project/Area Number |
06041132
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Research Institution | The Research Institutue of Evolutionary Biology. |
Principal Investigator |
西田 誠 (財)進化生物学研究所, 植物研究部, 主任研究員 (40009428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RASOAMIARAMA アルマン アンタナナリヴ大学, 理学部, 助教授
大澤 毅守 千葉大学, 理学部, 助手 (50213682)
吉田 彰 (財)進化生物学研究所, 植物研究部, 研究員 (70090933)
湯浅 浩史 (財)進化生物学研究所, 植物研究部, 研究員 (10072620)
蟹江 康光 横須賀市自然博物館, 主任学芸員, 主任学芸員 (30083108)
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Keywords | マダガスカル / 後期中性代 / 細胞石化化石 |
Research Abstract |
調査はメナベ地方,チュレアール地域、およびベチオキ地区の3ヶ所で主に行った。 1.メナベ地方:アンキリザトゥ東方地域の上部白亜系チュロニアン〜カンパニアンの地層から材化石(石灰化)と軟体動物化石を採集した。材化石は数箇所から計200点余を採集、目下プレパラ-ドを作成中であるが既にナンヨウスギ化の材、Araucarioxylon sp.を確認している。これらはインド・デカン高原の白亜系の材化石と同種と思われる。軟体動物はチュロニアンの砂岩中よりNeoptychites等のアンモナイト、コニアシアンからMesopuzosia等の中型アンモナイトを採取、泥岩中にセプタリアが多い。サントニアンからHauericerasや大型二枚貝Platyceramusを採取。カンパニアンからPseudoschlonbachiaやBaculites等のアンモナイトを採取。 2.チュレアール地域:ジュラ系〜第三系の軟体動物化石を採集。植物化石は殆ど採れなかった。サコンドリ川のセノマニアンからScaphites,Turrilites等のアンモナイトを、マ-ストリヒチアンからPicnodonta(カキ類)やTurritella(巻貝)を採取。ネオコミアンから各種のアンモナイトを採取。 3.ベチオキ地区:標高288mの丘陵地で白亜系およびジュラ系の材および軟体動物化石を採集。丘麓のバトニアン〜カロビアンから材化石とサンゴ・石灰藻化石を採取。材化石は組織の保存が悪く、同定不能であった。アルビアン〜セノマニアンから各種アンモナイト,ベレムナイトおよび二枚貝化石を採取。珪化木は数点しか採れなかったが,目下同定中である。ベチオキの調査地は、一部現地住民の宗教的聖域となっており、今回は入山できなかった。次回調査において入山できるよう、目下現地研究分担者のラスアミアラマナナ助教授が交渉中である。
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