1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06042017
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
重松 峻夫 福岡大学, 医学部, 教授 (60078756)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辛 祐源 東亜大学校, 医科大学, 助教授
李 孝錫 ソウル大学, 医科大学, 助教授
辛 海林 東亜大学校, 医科大学, 助教授
金 丁竜 ソウル大学, 医科大学, 教授
安 允玉 ソウル大学, 医科大学, 教授
上村 精一郎 福岡大学, 病院, 講師 (20258544)
渡辺 洋 福岡大学, 医学部, 講師 (40220917)
林 紀夫 大阪大学, 医学部, 講師 (00144478)
山野 孟 大阪府赤十字血液センター, 部長
大久保 康人 大阪府赤十字血液センター, 所長
辺 秀俊 共和病院, 院長
田中 英夫 大阪府立成人病センター, 調査部, 係長
津熊 秀明 大阪府立成人病センター, 調査部, 課長
古野 純典 九州大学, 医学部, 教授 (70128015)
畝 博 福岡大学, 医学部, 教授 (40122676)
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Keywords | がん疫学研究 / 肝がん / HCV / HCV Genotype / Cytochrome P-450 2EI / 在日韓国朝鮮人 / 移民研究 / 日韓共同研究 |
Research Abstract |
在日韓国朝鮮人の肝がん死亡率は日本人に比べ、2〜3倍高いことが指摘され、1987〜92年の日韓共同研究の結果、在日韓国朝鮮人の肝がんリスクの高まりは高いHCV(Hepatitis CVirus)感染率、HBV(Hepatitis B Virus)および大量飲酒が主要な原因であると推定された。 今回の研究では韓国の韓国人、在日韓国朝鮮人、日本人の3集団におけるHCV Genotypeの分布の違いおよびHCV Genotype と 肝がんリスクについて検討した。また、韓国人と日本人のCytochrome P-450(CYP2EI)Genotypeの比較およびCYP2EI Genotypeと肝がんリスクの関係についても検討した。 (1)肝疾患患者のHCV Genotypeの比較 ソウル大学病院、大阪・共和病院(在日韓国朝鮮人)、大阪大学病院、大阪府立成人病センターおよび福岡大学病院のHCV抗体陽性の肝疾患患者のHCV Genotypeの検索を行った。 (2)献血者、無症候性キャリアおよび一般市民のHCV Genotypeの比較 ソウルおよびプサンの献血者、大阪の献血者、肝機能正常の病院患者(大阪の在日韓国朝鮮人)、および福岡在住の一般の在日韓国朝鮮人のHCV Genotypeの検索を行った。 (3)HCV Genotypeと肝がんリスクに関する患者対照研究 大阪府立成人病センターをはじめとする多施設の病院患者を対象として患者対照研究を実施した。 (4)Cytochrome P-450 2E1(CYP2E1)Genotypeの比較、およびCYP2E1 Genotypeと肝がんリスクの検討 ソウル大学病院と福岡大学病院の肝がん患者のCYP2E1Genotypeの比較をするとともに、CYP2E1Genotypeと肝がんリスクについても検討した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 津熊,秀明 田中,英夫: "わが国における肝細胞癌の要因とリスク評価" 癌の臨床. 42(4). 366-372 (1996)
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[Publications] Shin,HR et al: "Hepatitis B and C Virus,Clonorchis sinensis for the Risk of Liver Cancer : A Case-Control Study in Pusan,Korea" International Journal of Epidemiology. 25(5). 933-940 (1996)
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[Publications] Hiyama,T Tsukuma,H and Tanaka,H: "Cancer patterns among Koreans in Japan and Korea. Gann Monograph on Cancer Research.No.44" Japan Scientific Societies Press, 59-66 (1996)
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[Publications] 津熊,秀明 田中,英夫: "C型肝炎(林紀夫,清澤研道編)" 医学書院, 112-119 (1996)