1996 Fiscal Year Annual Research Report
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06044033
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
野口 博 千葉大学, 工学部, 教授 (20107535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LOO YewーChay ウォロンコン大学, 教授
TAN K.H. シンガポール国立大学, 助教授
NANAYAKKARA アヌラ モラトゥワ大学, 教授
KIM JinーKeun 韓国先端科学技術工科大学, 教授
TAHIR M.A. パキスタン工業技術大学, 教授
DAYARATNAM P インド工科大学, 教授
MISRA Sudohi インド工科大学, 助教授
XILA S.Liu 清〓大学, 教授
ZHAO Guofan 大連工科大学, 教授
ZHANG Liande 青島建設工科大学, 教授
RAHMAN M.A. バングラディシュ工学技術大学, 教授
EKASIT L. チュラロンコロン大学, 教授
大賀 宏行 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40152061)
野口 貴文 東京大学, 工学部, 助手 (80208321)
上田 多門 北海道大学, 工学部, 助教授 (00151796)
壁谷澤 寿海 東京大学, 地震研究所, 助教授 (00134479)
魚本 健人 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80114396)
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Keywords | モデルコード / アジア / コンクリート / コンクリート構造 / 鉄筋コンクリート / 設計 / 材料・施工 / 保守・管理 |
Research Abstract |
本研究は、アジア圏においてコンクリート構造物の材料・設計・施工に関する共通のモデルコードをアジア諸国と協力して作成することを目的とした。現在、アジア圏と共に世界の建設市場を三分するヨーロッパ圏、アメリカ圏ではそれぞれCEB/FIP MDODEL CODE、ACI BUILDING CODEというコンクリート構造物のモデルコードが存在し、経済統合に歩調を合わせて建設分野でのボ-ダレス化に貢献している。本来、コードとは各国の地域の特性にあったものを、各国が独自の技術で個々に作成すべきものではあるが、その場合においてもモデルコードの存在により、多くの共通となる部分において作成作業の効率化が図られる。また、日本およびアジア各国が協力しながらモデルコードを作成することは、その過程において、各国自体のコンクリート構造物に関する技術の向上にも繋がる。すなわち、本研究で目指す成果は、特に、アジアにおける豊饒な自然環境、文化様式と調和しながら、建設技術による社会活動の活性化の推進に資するものである。 平成8年度は、以下の調査研究実施計画に従ってアジアモデルコードの調査・研究を行い、その結果に基づいてモデルコードのドラフトをまとめた。更にアジア諸国と討議し、ドラフト最終版を作成した。 (1)設計、材料・施工、保守・管理の3部会に分かれ、各部会とも年2回の作業部会を開き、各研究分担者により提案されるモデルコード・ドラフトとその内容について審議を行う。 (2)各部会毎に、上記(1)の中間報告を行う。また、各部会毎に提案されるモデルコード・ドラフトとその内容の提案について、研究組織全体で調査および問題点を検討する。更に、設計、材料・加工、保守・管理の各部会の取りまとめ方法の統一方法の討議を行い、全体的なモデルコード・ドラフト最終版の審議を行う。 (3)各国、各地域の政府、学会によるモデルコードの対応組織と、国際的なアジアモデルコード運営組織の設立状況と今後の進め方について、研究組織全体で討議し、モデルコード普及につなげる。 上記(2)(3)の作業は、研究組織全体の審議、検討を要するため、第5回国際学術研究集会(1996年10月17〜18日、中国・大連)と第6回国際学術研究集会(1997年3月4〜6日、インド・ハイデラバード)において行われた。また、それぞれの国際学術研究集会では、開催地域の研究者、設計実務者から、アジアモデルコードの必要性とその意義やドラフトについて広く意見を聞き、討論を行った。 具体的には、第5回国際学術研究集会(中国・大連、10月17日〜10月18日)では、全体会議において(1)各部会の中間報告、(2)各部会作業の調整及び問題点の検討、(3)モデルコード・ドラフトの審議、(4)各国の対応組織とアジアモデルコード運営組織の検討、(5)中国部会のモデルコードへの考え方の紹介と提案、作業部会において設計、材料・施工、保守・管理の各作業部会活動を行った。予めE-mailで部会主催が内外の研究分担者に作業分担を依頼したものを、各研究者が調査してモデルコードのドラフト案を持ち寄り、作業部会での審議を経て全体委員会で全体のバランス調整を行った。また、今後の長期的・短期的計画についても検討した。 第6回国際学術研究集会(インド・ハイデラバード、3月4日〜3月6日)では、全体会議において(1)各部会の中間報告、(2)各部会作業の調整及び問題点の検討、(3)モデルコード・ドラフトの審議、(4)各国の対応組織とアジアモデルコード運営組織の検討、(5)インド部会のモデルコードへの考え方の紹介と提案、作業部会において設計、材料・施工、保守・管理の各作業部会活動を行った。予め、E-mailで部会主査が内外の研究分担者に作業分担を依頼したものを、各研究者が調査してモデルコードのドラフト案を持ち寄り、作業部会での審議を経て全体委員会で第1ドラフトの取りまとめを行った。また、第1ドラフトの見直し、各国での規準への反映方法などを検討し、今後2000年までの長期計画を検討した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yamazaki,J.,Noguchi,H.,Kabeyazawa,T.and Ueda,T.: "Towards Model Code" Proc.of the Fourth East Asia-Pacific.Conference on Structural Engineering and Construction,Seoul. 481-486 (1993)
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[Publications] JCI Research Committee on Concrete Model Code for Asia: "Reports of Research Committee on Concrete Model Code for Asia" Proceedings of JCI Symposium. pps.398 (1994)
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[Publications] The Engineering Institute of Thailand: "Reports of Symposium on Concrete Model Code for Asia" Proc.of the Symposium on Concrete Model Code for Asia. pps.156 (1994)
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[Publications] Loo,Yew-Chaye: "Concrete Model Code for Asia" Proc.of the Fifth East Asian-Pacific Conference on Structural Engineering and Construction. (1995)
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[Publications] Noguchi,H.: "Concrete Model Code for Asia" Proc.of International Conference on Maintenance and Durability of Concrete Structures. 1-10 (1997)