1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06044044
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐々木 晶 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (10183823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FRANZ Fische ミュンヘン工科大学, 研究員
EVERHARD Gru マックスプランク核物理学研究所, 教授
RALF Munzenm ミュンヘン工科大学, 研究員
HAKEN Svedhe 欧州宇宙開発機構宇宙技術研究センター, 研究員
HEINRICH Igl ブレーメン大学, 無重力センター, 主任研究員
EDUARD Igenb ミュンヘン工科大学, 教授
石元 裕史 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (70281136)
野上 謙一 独協医科大学, 教授
前川 昭子 (中村 昭子) 宇宙科学研究所, 助手 (40260012)
藤原 顕 宇宙科学研究所, 助教授 (70173482)
向井 正 神戸大学, 理学部, 教授 (10097412)
大橋 英雄 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (40134647)
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Keywords | ダスト計測機 / 宇宙空間ダスト / ダストリング / 衝突電離 / フォボス / ダイモス / 太陽放射圧 / ダストプラズマ |
Research Abstract |
本年度は、平成10年夏に打上げ予定のPLANET-B搭載用のダスト計測機の搭載モデルの製作・試験の段階であった。4月に大橋、佐々木がドイツ(ミュンヘン)を訪れて、前年度に製作をしたプロトモデルの振動試験、太陽シミュレーション試験、ダスト加速器によるキャリブレーション試験を行った。キャリブレーション試験では、大橋はドイツ側のメンバーがいない状況での、実験も初めて経験した。また、Igenbergs,Iglseder,Munzenmayerらと試験の結果を踏まえた搭載モデルの設計・製作打ち合せを行なった。 5月にドイツ側のお金でMunzenmayerが来日して、宇宙科学研究所でのPLANET-Bの科学の研究会に出席し、さらにISTS学会で本研究に関する講演を行った。 夏には、佐々木、石元がドイツを訪れて、製作打ち合わせおよびキャリブレーション試験を行った。。衝突シグナルをカウントするチャンネルを、これまでの2チャンネルからグラウンドを入れた3チャンネルに増やして、シグナルとノイズの判定を確実なものにすることにした。 11月に大橋、野上がドイツを訪れて、モデル製作、キャリブレーション試験、研究の総括と今後の計画の議論を行った。ハイデルベルグのマックスプランク研究所のダスト加速器を利用して、PLANET-B搭載用だけではなく、将来の月惑星探査でのダスト計測のための基礎実験も行った。 研究の全期間を通じて、頻繁に電子メールやファックスを利用して、議論、情報交換を行なっている。そのため、実際にお互いに訪問して議論するときには密度の濃い、話し合いを行っている。本研究の計画については、ダスト研究の国際会議のプロシ-ディングスとして書いた論文が受理され、刊行された(Igenbergs et al.,1996)。火星の周囲でのダスト計測を前提にしたダストリングの理論的研究も論文として刊行された(Sasaki 1996,Ishimoto 1996)。 平成9年2月に宇宙科学研究所のM-Vロケットの1号機の打ち上げが成功した。これにより、計画通りにPLANET-Bの打ち上げは平成10年度に行われる可能性が高い。そのため、今後も引き続き、搭載モデルの改良・試験を行っていく計画である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Sasaki,S.: "Martian Self-Sustaining Dust Torus" Physics,Chemistry,and Dynamics of Interplanetary Dust ASP Conf.Series. 104. 187-190 (1996)
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[Publications] Igenbergs,E.: "Mars Dust Counter on Board ISAS PLANET-B" Physics,Chemistry,and Dynamics of Interplanetary Dust ASP Conf.Series. 104. 233-236 (1996)
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[Publications] H.Ishimoto: "Orbital evolution of small particles ejected from Martian satellites" Physics,Chemistry,and Dynamics of Interplanetary Dust ASP Conf.Series. 104. 183-186 (1996)
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[Publications] H.Ishimoto: "Formation of Phobos/Deimos dust rings" Icarus. 122. 153-165 (1996)
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[Publications] H.Ishimoto: "Planned obserbation of Phobos/Deimos dust rings by PLANET-B" Adv.Space Res.(印刷中).