1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06044067
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井街 宏 東京大学, 医学部(医), 教授 (10010076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HELGA Siegl ウィーン大学, 医科学研究所, 助手
GEORG Wiesel ウィーン大学, 医学部, 助手
CHRISTIAN Sc ウィーン大学, 医学部, 助手
MICHAEL Rolf ウィーン大学, 医学部, 助手
REINALD Seit ウィーン大学, 医学部, 助手
HEINRICH Sch ウィーン大学, 医学部, 講師
ANTON Moritz ウィーン大学, 医学部, 助教授
HERWIG Thoma ウィーン大学, 医用工学研究所, 教授
UDO Losert ウィーン大学, 医科学研究所, 教授
ERNST Wolner ウィーン大学, 医学部, 教授
今西 薫 東京女子医科大学, 附属第二病院, 助手 (70168516)
阿部 裕輔 東京大学, 医学部, 助手 (90193010)
鎮西 恒雄 東京大学, 医学部, 助手 (20197643)
満渕 邦彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50192349)
藤正 巌 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (30010028)
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Keywords | 人工心臓 / 人工心臓の臨床応用 / 血液ポンプ / 人工心臓の制御方法 / 血液適合性 / センサ |
Research Abstract |
人工心臓にはまだ多くの臨床上の問題点が残されており、それらが長期間の臨床応用や患者の社会復帰の妨げとなっている。本研究グループは過去2年間共同して人工心臓の基礎的問題点の解決に努め、病態生理、血栓形成、制御方法などについて多くの知見を得、その結果、現在東京大学において300日を越えて完全人工心臓ヤギが長期生存中という成果を得るに至り、長期の臨床応用の見通しが出てきた。 本共同研究では、これらの研究成果を踏まえて人工心臓の臨床応用上の問題点を共同して解決し、人工心臓の長期の臨床応用を可能にすることを目的にしている。本年度は日本側から延べ5人がヨーロッパへ派遣され、ウイーン大学から2人の研究者を招へいすることによって以下の共同研究成果を得た。 1 ウイーン大学で経験した心臓移植のブリッジ患者への完全人工心臓についてその臨床データを解析し、適用時期、解剖学的適合性、血液適合性などに関して協議を行なった。 2 これらのデータに基づいて、ウイーン大学で開発中の遠心ポンプと当施設で開発中の二つの体内埋込型完全人工心臓についてその臨床上でのデザイン、血液適合性の試験方法などについて協議した。 3 当施設で開発した新しいセンサや人工心臓の制御方法(1/R制御方法)について、その臨床応用の可能性とその際に考えられる問題点について協議を行なった。 4 研究の成果は、多くの国内および国際学会で発表または発表予定である。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 阿部祐輔: "小型容積型連続流血液ポンプ(PDP)の完全埋込型人工心臓への応用" 人工臓器. 23. 25-29 (1994)
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[Publications] 阿部祐輔: "完全置換型人工心臓ヤギの1/R制御方法による長期生存" 人工臓器. 23. 1070-1076 (1994)
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[Publications] K.Imachi: "A new apparatus for chronic observation of the microcirculation insitu to evaluate artificial organ performance" ASAIO Journal. 40. 757-761 (1994)
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[Publications] K.Imachi: "Factors influencing hemodynamics,blood chemical data,and hormone secretion of total artificial heart goat" Progress in Microcirculation Research,Pergamon. 453-458 (1994)
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[Publications] Y.Abe: "Can total artificial heart animals control their TAH by themselves?One year survival of a TAH goat using a new sutomatic control method(1/R control)" ASAIO Journal. 40. 506-509 (1994)
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[Publications] K.Mabuchi: "Use of a catecholamine sensor in the control of an artificial heart system" Intern J Artif Organs. (in press). (1995)
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[Publications] 藤正 巌: "見えない機械-細胞の構造とマイクロマシン-" オーム社, 145 (1994)
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[Publications] 井街 宏: "人工臓器" 日本人工臓器学会, 81-88 (1994)
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[Publications] 井街 宏: "電磁駆動型人工心臓" コロナ社, 2-4, 41-44, 80-85, 92-94, 96-100 (1994)