1994 Fiscal Year Annual Research Report
転移癌細胞接着因子OPNの遺伝子発現トランスジェニック動物による解析
Project/Area Number |
06044073
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PETER Koopma クイーンズランド大学, 教授
BRUCE Spiege ダナファーバー研究所, 教授
ERIC Olson テキサス大学, MDAndersor癌研究所, 教授
SUSAR Rittli ラトガース大学, ネルソン生物学研究所, 助教授
DAYID Denhar ラトガース大学, ネルソン生物学研究所, 所長
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Keywords | osteopontin / osteoblat / Bone Morphogenetic Protein / Bone Formation / Bone Protein / osteoclast / gene expression / Differentiation |
Research Abstract |
平成6年度においてはオステオポンチン上流の3つのエクソンを作るフラグメントの調整を行い、これをネオ遺伝子を持つカセットと共にマウスのES細胞に電気トランス穿孔を用いて導入した。この導入細胞よりジェネテイシンの存在下にて永久変異細胞株(permanent transfectant)を確立した。これらの遺伝子を持つES細胞について、骨形成因子BMPに対する挙動の調査を行った。細胞自身の接着について、形態の変化が観察された。また、これらの細胞を用いたキメラ動物の作成が行われ、体毛より判定したキメラの作成が確認された。なお、これらのキメラ動物の生殖細胞におけるキメラ化が今後の問題点となった。このような問題点は遺伝子の恒常に由来する場合や、あるいは細胞の種類と遺伝子との組み合わせの条件などが考えられ今後の検討が必要と考えられた。オステオポンチンの遺伝子的な意義を明らかにすることを目的として、オステオポンチンの遺伝子を強力なプロモーターの下に発現させるベクターを作成した。このベクターはメタロチオネインのプロモーターの下に発現するもとであり、カドミウムあるいは他の2荷の陽イオンの導入により動物内で強力な発現を示す。この下流に入れたオステオポンチンの遺伝子を持つコンストラクトを受精卵にマイクロインジェクションを行い、この受精卵を更に偽妊娠マウスの子宮に着床させた。この着床したマウスの子供のトランスジェニック動物を得る実験が現在進行中である。
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[Publications] Malyankar,U.: "The MRP/Proliferin transcript is deg raded in primary mouse embryo fibroblost but not 3T3 nuclei:alfered RNA processing cottelates with immortalization" Proceeding National Academy of Science U.S.A. 91. 335-339 (1994)
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[Publications] Tamura,M: "Dentification of a DNA sequence involved in osteoblast-specific gene expression via interaction with helix-loop-helix(HLH)-type transcription factors." Journal of Cell Biology. 126. 773-782 (1994)
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[Publications] Tamura,M: "1α,25-dihydroxyvitamin D3 down-regulates pleiotrophin messenger RNA expression in osteoblast-like cells." Endocrine. 3. 21-24 (1995)