1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06044133
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
郡司 隆男 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 助教授 (10158892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋田 浩一 電子技術総合研究所, 自然言語研究室, 主任研究官
原田 康也 早稲田大学, 法学部, 教授 (80189711)
中川 裕志 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (20134893)
外池 俊幸 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (80180157)
津田 宏 ICOT, 第2研究部, 研究員
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
白井 賢一郎 中京大学, 教養部, 教授 (20162753)
今仁 生美 名古屋大学, 外国語学部, 助教授 (20213233)
五十嵐 義行 東京国際大学, 教養学部, 助教授 (00222844)
SELLS Peter スタンフォード大学, 言語学科, 助教授
SAG Ivan スタンフォード大学, 言語学科, 教授
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Keywords | 句構造文法 / 制約に基づく文法 / HPSG / JPSG / 計算言語学 / 機械翻訳 / 日本語 / 普遍性 |
Research Abstract |
平成6年度は、8月に代表者および、分担者から外池、原田、橋田がスタンフォード大学を1週間程度訪問し、すでに滞在中の今仁、白井英俊、中川と合流して、Sag、Sellsらと討議を重ねた。日本側は、制約に基づくこれまでの日本語の分析を中心に研究成果を発表し、アメリカ側からは、同大学の大学院生なども交えた最新の研究成果の発表があった。 この際、特に有意義であったのは、次のような事項が確認できたことである。 1.白井英俊による日本語の関係節の分析とSagによる英語のそれとが互いに共通点を多くもちながらも、異なるアプローチから研究をすすめていることが明らかになったこと。 2.郡司、橋田による日本語の数量詞の分析が、アメリカ側にとっては一つの新しい視点を提供したこと。 3.中川による日本語の接続形の分析、外池による日本語の文のレベルの分析、スタンフォード大学院生Kim氏による韓国語の動詞の語尾の分析などの交換により、様々な言語を同じ統一的な枠組で分析することの意味が再確認されたこと。 また、来年度から研究分担者として参加するFlickinger氏による、Verbmobilという、大規模な英語の文法を作成する米独共同プロジェクトの発表もあり、重要な情報が得られた。 8月に引き続き、12月には、アメリカ側の分担者のうち、Sells、および、上述のFlickinger氏を日本に招き、8月に渡米しなかった分担者を交えて、緊密な議論をかわす場を設けた。また、2月から3月にかけて、日本側全員がスタンフォード大学を訪問し、この1年間の成果を交換するとともに、来年度の計画の詳細を議論した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] GUNJI,Takao: "An Overview of JPSG" Mazuka,R.and Nagai,N.(eds.),Japanese Sentence Processing(Lawrence Erlbaum). 105-133 (1995)
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[Publications] 郡司 隆男: "生成文法と伝統文法" 国語学. 178集. 118-124 (1994)
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[Publications] 郡司 隆男: "理論言語学の向っている方向" 認知科学. 1. 31-42 (1994)
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[Publications] HASIDA,Koiti: "Emergent Parsing and Generation with Generalized Chart" Proc.of the 15th International Conference on Computational Linguistics. 468-474 (1994)
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[Publications] HASIDA,Koiti: "Dynamics of Symbol Systems" New Generation Computing. 12. 285-310 (1994)
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[Publications] 中川 裕志: "日本語の理由-行為の順接複文におけるゼロ代名詞照応" 情報処理学会論文誌. 35. 22-29 (1994)
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[Publications] NAKAGAWA,Hiroshi: "Semantics of Complex Sentences in Japanese" Proc.of the 15th International Conference on Computational Linguistics. 679-685 (1994)
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[Publications] 中川 裕志: "理由-行為型の談話におけるゼロ代名詞の解釈" 認知科学の展望. 7. 125-140 (1994)
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[Publications] Carl pollard(with Ivan Sag): "Head-Driven Phrase Structure Grammar" University of Chicago Press, 440 (1994)
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[Publications] 郡司 隆男: "自然言語" 日本評論社, 230 (1994)