1994 Fiscal Year Annual Research Report
酵母人工染色体を用いた多剤耐性(MDR)遺伝子群の構造と機能に関する共同研究
Project/Area Number |
06044185
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
河野 公俊 九州大学, 医学部, 助教授 (00153479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 信彦 九州大学, 医学部, 教授 (80037431)
小野 眞弓 九州大学, 医学部, 講師 (80128347)
BECK William 米国センドジュード病院, 教授
D′URSO Miche イタリア国立遺伝生物学研究所, 部長
和田 守正 九州大学, 医学部, 助手 (20220965)
FOJO Antonio 米国国立癌研究所, 主任
SCHLESSINGE デーヴィド 米国ワシントン大学, 医学部, 教授
GREEN Eric D 米国ワシントン大学, 医学部, 助教授
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Keywords | 多剤耐性遺伝子 / 酵母人工染色体 / PEGフュージョン法 / エキソントラップ / CpG領域 / 遺伝子増幅 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
1.多剤耐性遺伝子(MDR)を含むゲノム領域の構造解析 (1)YACランブラリーのスクーリニングを行ない約50クローンを分離し整列化を進めた。キメラクローンを除いて25クローンについて整列化を終え、発表準備中である。 (2)25クローンについての物理地図を作成もほぼ終えた。 (3)選択したYACクローンについてエキソントラップ法にてcDNAクローンを行なっている。 (4)物理地図より、少なくとも2つのCpG領域を同定したので制限酵素Notl Sitesに注目してCpG領域のクローニングを進めている。 (5)MDR領域について耐性細胞での増幅ユニットの解析をはじめている。 2.多剤耐性遺伝子を含んでゲノム領域の機能解析 (1)YACクローンをマウス細胞へ導入し更に、その導入株より薬剤耐性細胞を樹立を行なった。その結果、ヒトMDR領域の選択的発現と遺伝子増幅を認め、現在論文投稿中である。 (2)マウスのmdr遺伝子については過剰発現が見られなかった。現在、マウスmdr la、lbのプロモーター及びヒトMDR1プロモーター領域のDNAメチル化やクロマチン構造の解析を進めている。 (3)ヒトMDR3については遺伝子増幅とともに、発現が見られることを見いだし論文投稿中である。 3.YMCクローンの細胞内導入とキメラクローンの解析 (1)導入方法については、4つの方法を試行しPEGフュージョン法が最もよく論文報告した。 (2)キメラYACの出現の機序についても解析を進め、論文報告した。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] M.Wada: "HPRT yeast artificial chromosome transfer into human cells by four metnods and an involvement of homologous recombination" Biochem.Biophy.Res.Commun.200. 1693-1700 (1994)
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[Publications] M.Wada: "Chimeric YACs were generated at unreduced rates in conditions that Suppress Coligation" Nucleic.Acids.Res.22. 1651-1654 (1994)
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[Publications] S.Kotoh: "Increased expression of DNA topoisomerase I gene and collaterateral sensitivity to campto Thecin in human cisplatin resistant bladder cells." Cancer Res.54. 3248-3252 (1994)
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[Publications] T.Abe: "Possible involvement of multidrug resistance associated protein(MRP)gene expression in spontaneous drug resistance to vincristine,etoposide and adriamycin in human glioblastoma cells." Int.J.Cancer. 58. 860-864 (1994)
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[Publications] K.Kohno: "Cellular control of human multidrug resistance 1(MDR1)gene expression in the absence and presence of gene amplification in human cancer cells." J.Biol.Chem.269. 20503-20508 (1994)
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[Publications] K.Asakuno: "Involvement of a DNA binding protein,MDR-NF1/YB-1,in human MDR1 gene expression by actinomycin D." Biochem.Biophys.Res.Commun.199. 1428-1435 (1994)
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[Publications] 和田守正: "癌と化学療法" 癌と化学療法社, 9 (1994)
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[Publications] 和田守正: "遺伝子に学ぶ" 日本評論社, 4 (1993)
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[Publications] 和田守正: "ゲノムのマッピングとシークエンス解析法:実験医学マニュアルシリーズ" 実験医学, 9 (1993)