1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06044215
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Research Institution | UNIVERSITY OF OKINAWA |
Principal Investigator |
狩俣 真彦 沖縄大学, 法経学部, 教授 (30078018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松鷹 彰弘 沖縄大学, 法経学部, 教授 (90239020)
平良 朝男 沖縄大学, 法経学部, 教授 (50078010)
徐 明珠 香港, 中文大学, 副教授
郭 承敏 沖縄大学, 法経学部, 教授 (40234637)
奥山 正剛 沖縄大学, 法経学部, 教授 (60140985)
山門 健一 沖縄大学, 法経学部, 教授 (80078013)
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Keywords | 国際都市構想 / 香港の返還 / 自由貿易地域 / 国際観光リゾート / 国際交流・協力 / 蓬来経済圏 / 東アジア経済 / 内発型観光開発 |
Research Abstract |
これまでの調査・研究を点検しながら、補足調査をおこなった。関連して凌星光教授を招き、中国経済の現状と将来について研究会を持った。また日本企業の進出が増え、規制緩和に伴い、金融や小売業の進出も増えている上海周辺の調査も行った。 観光については、東南アジア諸国の観光流動並びに観光リゾート地における外客受け入れ態勢などの調査を行った。東南アジアと沖縄とは相互補完関係にはないが、今後コンベンションなど業務旅行面では可能性があるのではないだろうか。また中国や、熱帯アジアのまちづくりの調査をもとに、「香り」をテーマにしたまちづくりを提唱したが、これは沖縄、奄美のいくつかの自治体で取り上げられ、すでにまちづくりが始まっている。 中国、タイなどの会計制度に関する補足的資料の収集に努めた。タイの会計制度は、やはり他の諸国に類似して、欧米の会計法規を基礎にしていると考えられる。他のアジア諸国との比較を行うなどして、今後その特徴を明らかにしていくことが必要と思われる。 このところ厦門航路の開設や沖縄県物産公社の「台北わしたショップ」の開設など、新たな展開が見られた。また一昨年来、沖縄の基地問題を契機に沖縄振興策についての論議が急速に高まった。またこれと関連して、規制緩和を条件に、台湾の与党国民党による沖縄投資計画なども浮上した。これらは研究開始当初予想できなかったことである。沖縄の「国際都市形成構想」との関連で、香港と比較しながら、規制緩和による沖縄自由貿易地域の活性化などについても検討したが、新たな状況を踏まえ、われわれは研究をさらに継続しなければならないと考えている。
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[Publications] 山門健一: "香りのまちづくり構想について" 沖大経済論叢. 19巻1号. 1-25 (1996)
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[Publications] 山門健一: "香りまちづくり構想" 香りまちづくりの具体化に関する研究(沖縄大学地域研究所). 12-46 (1997)
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[Publications] 奥山正剛: "マレーシアの社会法における会計規則" 沖大経済論叢. 19巻1. 73-82 (1996)
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[Publications] 平良朝男: "沖縄県経済の経済社会発展の将来像を求めて" 沖大経済論叢. 18巻2. 49-116 (1996)
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[Publications] 松鷹彰弘: "台湾に見る産業化の進展と観光の発展段階" 沖縄大学地域研究所年報. 7巻. 3-26 (1996)
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[Publications] 松鷹彰弘: "余暇の拡大と観光の概念に関する考察" 沖縄短大論叢. 10巻. 105-148 (1996)
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[Publications] 松鷹彰弘: "イギリスにおけるツーリズムの発展と海浜リゾートの盛衰" 沖縄短大論叢書. 11巻. 1-38 (1997)
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[Publications] 松鷹彰弘: "沖縄観光産業の動向" 沖縄L&E(沖縄労働研究所). 60〜80 (1997)
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[Publications] 松鷹彰弘: "内発型リゾートとしてのアロマ・ツーリズムの提唱" 香りまちづくりの具体化に関する研究(沖縄大学地域研究所). 88-131 (1997)
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[Publications] 徐明珠: "日本の対東アジア直接投資" V.R.F.SERIES NO.292(アジア経済研究所). 1-64 (1997)
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[Publications] 山門健一: "転換期を迎えた沖縄経済『観光コースでない沖縄』所収" 高文研(5月予定), (1997)