1996 Fiscal Year Annual Research Report
生涯学習の基本政策の現状・動向に関する国際比較研究
Project/Area Number |
06044220
|
Research Institution | National Institute for Educational Research of Japan (NIER) |
Principal Investigator |
梶田 美春 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (30110092)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ベランジェ ポール ユネスコ教育研究所, 所長
ギーレ ウルスラ ユネスコ教育研究所, 資料センター, 室長
井上 星児 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (70223253)
ユッテ ヴォルフガング ユネスコ教育研究所, 主任研究員
樋口 信也 帝京大学, 文学部, 教授 (40132691)
川野辺 敏 常葉学園大学, 教育学部, 教授 (10000001)
永田 佳之 国立教育研究所, 国際研究・協力部国際教育研究室, 研究員 (20280513)
岩崎 久美子 国立教育研究所, 企画調整部普久室, 研究員 (10259989)
山田 達雄 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, センター長 (90047887)
澤野 由紀子 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習体系研究室, 主任研究官 (40280515)
田中 雅文 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習体系研究室, 室長 (10217078)
山本 慶裕 国立教育研究所, 生涯学習研究部・生涯学習開発・評価研究室, 室長 (50135646)
|
Keywords | 生涯学習 / 成人教育 / 初期教育 / 高等教育 / 学習環境 / 国際比較 / ユネスコ教育研究所 / 生涯学習政策 |
Research Abstract |
1.本研究は、国立教育研究所(NIER)とユネスコ教育研究所(UIE)による共同研究である。その研究目的は、発展途上国を含む多様な国々を対象に生涯学習の基本政策に関する国際比較研究を行い、経済の発展段階や社会・文化の構造と生涯学習政策の関係を明らかにすることにある。 2.上記の目的を達成するため、NIERとUIEは数次にわたる討議を重ね、国際比較研究の対象国と分析軸を下記のように決定した。 (1)対象国:(1)アジア・オセアニア(日本、タイ、オーストラリア)、(2)ヨーロッパ(チェコ、ドイツ、スペイン、スウェーデン)、(3)南北アメリカ(メキシコ、カナダ)、(4)アフリカ(ブルキナファソ、南アフリカ) (2)分析軸:(1)初期教育(学校教育)の動向と課題、(2)中等後教育の動向と課題、(3)成人教育の供給と参加の変化、(4)学習環境の変化と動向、生涯学習の制度全般 (3)上記の枠組に準拠し、各対象国の専門家にカレントリー・レポートの執筆を依頼した。 3.さらに、カントリーレポートの内容を踏まえた国際比較分析を行うため、ユネスコ教育研究所から3名の研究者を招へいして国際研究会議を開催した。 4.カントリーレポートと国際研究会議の結果、経済の発展や社会・文化の違いによって生涯学習政策が多大な影響を受けることが実証できた。生涯学習政策の比較研究については、これまで個別の国を対称とする地域研究や、特定領域における日本と外国の比較にとどまっていたのが現状であるため、生涯学習政策を総合的に分析して政策提言を生みだした本研究は、生涯学習研究に貴重な知見を提出するものである。
|