1995 Fiscal Year Annual Research Report
X線天文衛星Astro-D、ROSATによるX線天体の研究
Project/Area Number |
06044225
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Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
井上 一 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (40092142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FINK H. マックスプランク研究所, 研究員
VOGES W マックスプランク研究所, 研究員
田中 靖郎 マックスプランク研究所, 客員教授 (10022534)
BRINKMANN W マックスプランク研究所, 主任研究員
TRUEMPER J. マックスプランク研究所, 教授
常深 博 大阪大学, 理学部, 教授 (90116062)
小山 勝二 京都大学, 理学部, 教授 (10092206)
大橋 隆哉 東京都立大学, 理学部, 助教授 (70183027)
牧島 一夫 東京大学, 理学部, 教授 (20126163)
堂谷 忠靖 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助手 (30211410)
高橋 忠幸 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助教授 (50183851)
満田 和久 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 助教授 (80183961)
小川原 嘉明 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (80013671)
長瀬 文昭 宇宙科学研究所, 企画情報解析センター, 教授 (00022690)
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Keywords | X線天文学 / 科学衛星 / 同時観測 / X線スペクトル / 宇宙の高温ガス / X線天体 |
Research Abstract |
6月には、高橋が、9月には井上・槙野・小山が訪独し、国際研究会においてわが国のX線天文衛星「あすか」の観測データを中心とする発表を行うとともに、その機会を利用してドイツのX線天文衛星ROSATと「あすか」との共同観測の打ち合わせを行った。小山はさらに米国にまわり、米国の共同研究者との打ち合わせも行った。2月には国枝が訪米し、日米独の研究者による「あすか」・ROSATの共同研究を行った。一方、ドイツのマックスプランク研究所に客員研究員として滞在中の田中が、日独の研究連絡のため4月と3月に帰国、種々の打ち合わせを行った。今年度は、9月にドイツで、3月には日本で、それぞれROSATの打ち上げ5周年と「あすか」の打ち上げ3周年を記念して大規模な国際研究会が開かれ、それぞれ300名近い世界各国の研究者が集まり、「あすか」・ROSATの観測データを中心に多数の研究発表が行われ熱心な討議がかわされた。また、これらの機会を利用して多数の日独の研究者が集まり、これまでの共同研究の総括と今後の進め方について活発な議論がかわされた。「あすか」・ROSAT両衛星の検出器の応答関数の相互較正も進み、種々のX線天体の理解が多いに進みつつある。来年度以降日独の研究協力をさらに発展させて行くべく、全体の組織の整備や種々の研究テーマごとの作業グループつくりも進んでおり、今後の研究協力の発展が期待される。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] T.J.Turner et al.: "ASCA and Rosat Observations of NRAO 140 and IX Persei" Astrophys.J.445. 660-665 (1995)
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[Publications] M.Cappi et al.: "Is the X-ray Spectrum of the Seyfert 2 Galaxy NGC 5252 Intrinsically Flat?" Astrophys.J.456. 141-151 (1996)