1995 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯高塩および酸性地域の植生改変と環境ストレス抵抗性機構解明
Project/Area Number |
06045004
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石塚 皓造 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60101317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MALEE NaーNak カセサート大学, 理学部・植物学科, 助教授
CHALERMCHAI ウオンワッタナ カセサート大学, 理学部・植物学科, 特別講師
SRISOM Suraw カセサート大学, 理学部・植物学科, 講師
SOMBAT China カセサート大学, 農学部・農学科, 助教授
RUNGSIT Suwa カセサート大学, 農学部・農学科, 教授
UMPORN Suwun カセサート大学, 農学部・農学科, 準教授
李 度鎮 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (50272159)
沈 利星 筑波大学, 応用生物化学系, 講師 (30272157)
小林 勝一郎 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (40087606)
臼井 健二 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (80087585)
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Keywords | 塩類集積土壌 / 塩類耐性植物 / 耐塩性変異種 / 雑草 / 塩類の土壌吸着 / 植生改変 / 組織培養 |
Research Abstract |
本研究は前年度に引き続き塩類耐性植物の検索と作出を試み、同時にタイ王国における塩類集積土壌地域のpH,EC等の土壌特性を解析した。 1.タイ王国北部において植生改変材料としているVetiver plantの中から組織培養法により耐塩性変異種を検出し、また、一部の変異種については再分化に成功した。 2.タイ王国北部の当該地域に残存する自然植生には少なくとも140余種が生存していることを明らかにした。多くの調査箇所において、Chloris barbata SW,Dactyloctenium aegyptium(L.)P.B.,Cyndon dactylon(L.)Pers.およびSynostemon bacciformis G.L.Webst等の雑草の分布・生存が確認された。 3.日本で採取したチガヤの中から耐塩性変異種を選抜し,人工栽培法の開発を開始した。また、塩類の吸着性、移動性の異なる特性を持つ土壌を供試し、塩類の土壌吸着、存在状態とチガヤの生育との関連解析を開始した。 4.カセサート大学内塩類集積土壌において、数種の作物および雑草を栽培しライフサイクル全般にわたる生育状態の調査を開始し、現在も継続中である。 5.当該土壌に生存する植物種子を採取し、植生改変を目指した今後の研究に供試すべき新たな実験材料を得た。 6.昨年度に引き続き、雑草の繁殖と遷移パターンの解析を目的として、当該地域の雑草の生存状態および土壌特性(pH,EC等)を調査し、現在も継続中である。
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