1994 Fiscal Year Annual Research Report
タイ東北部における環境保全型高生産農業技術の開発に関する研究
Project/Area Number |
06045059
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Research Institution | Kyushu Tokai University |
Principal Investigator |
岩政 正男 九州東海大学, 農学部, 教授 (40039334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水谷 高幸 九州東海大学, 農学部, 助手 (40241187)
岩田 眞木郎 九州東海大学, 農学部, 講師 (20148969)
吉田 政博 九州東海大学, 農学部, 講師 (80158469)
長谷川 利拡 九州東海大学, 農学部, 講師 (10228455)
小松 春喜 九州東海大学, 農学部, 助教授 (60148971)
小林 研三 九州東海大学, 農学部, 教授 (50153606)
中川 昌一 九州東海大学, 農学部, 教授 (90081447)
田中 孝幸 九州東海大学, 農学部, 教授 (00155144)
片野 学 九州東海大学, 農学部, 教授 (80125468)
野原 啓吾 九州東海大学, 農学部, 教授 (50156220)
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Keywords | 環境保全型農業 / メロンの接ぎ木 / チンゲンサイ / マンゴ- / 3倍体ブンタン / 土壌伝染性病害 / 天敵 / 昆虫相 |
Research Abstract |
研究代表者がコンケン大学を訪問し、派遣・招聘や研究計画について最終的な討議を行った。具体的な共同研究は各部門の研究者が討議して決定した。 1.稲作に関する共同研究:タイ東北部は42%は平坦地だが、河川に乏しく潅漑面積は僅か8%で、稲作は全く粗放栽培である。環境保全型栽培の資料とするため、一地域を定め、連続した20筆の水田で収量調査を行った。 2.野菜に関する共同研究:高生産性環境保全型野菜栽培の技術開発のため、日本のメロンとチンゲンサイの栽培について検討する。タイ在来のメロン品種やウリ科野菜を台木としてわが国のメロンとの接ぎ木親和性や果実の品質を調査している。チンゲンサイについて耐暑性や耐病性を検討し、無農薬栽培を行い、耐病性系統を選抜する。 果樹に関する共同研究:マンゴ-の品種交流を行うとともに、開花結実生理について研究する。また、九州東海大学育成の晩白柚×グレープフルーツの三倍体をコンケン大学に送り、適性を調査する。 4.害虫防除に関する研究:水田内昆虫相の調査やキイペストの割り出しを実施している。天敵の種類とその役割について、阿蘇地方と比較しながら調査を実施中である。現在、特にクモ類の働きと、水田内昆虫群集の発生との相関関係について調査中である。また、寄生菌に関し、現地で、種の同定や増殖および、阿蘇の寄生菌との比較や防除効果について検討中である。 5.病害防除に関する共同研究:土壌伝染性病害、とくに両国で広く分布するRhizoctonia属菌や、九州東海大学で取り扱ってきた放射菌などにつき、タイ国における発生やその発生(栽培)環境等を、現地調査で明らかにし、さらにわが国の状況と比較して、タイ国における防除対策を検討する。
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