1994 Fiscal Year Annual Research Report
マグマの発生する場での高揮発性元素の挙動に関する研究
Project/Area Number |
06222224
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
海老原 充 東京都立大学, 理学部, 助教授 (10152000)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 洋 東京都立大学, 理学部, 助手 (10208770)
|
Keywords | 揮発性元素 / ハロゲン元素 / 放射化分析 / ICP-質量分析計 |
Research Abstract |
本研究でとりあげる高揮発性元素とは鉱物中に固定されうる元素として揮発性の高い元素であり、特にハロゲン元素(なかでもヨウ素),水銀,鉛,ビスマス,タリウム,インジウム等に注目した。本研究ではまず分析法の確立をまず行った。その結果,ハロゲン元素(塩素,臭素,ヨウ素),水銀,インジウムについては放射化分析法,それ以外の元素ではICP-質量分析法による分析法が完成した。ついで いくつかの標準岩石試料についてこれらの元素を測定した。このなかでハロゲンについていくつかの興味ある知見を得ることができた。たとえば“solidification index"とハロゲン元素含有量との相関をみると、塩素や臭素はSIが大きくなるにつれて火成岩では含有量が大きくなり、深成岩では減少する。ヨウ素についてはそれ程明瞭でないが同様の傾向が認められた。他の元素については考察中である。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] M.Ebihara et al.: "Neutron activation analysis of Cu,Zn and In geological and meteoritic..." J.Radional.Nucl.Chem.182. 295-303 (1994)
-
[Publications] T.Shinonaga: "Cl,Br and I in igneous standard rocks" Chem.Geol.115. 213-225 (1994)
-
[Publications] Ebihara et al.: "Evaluation of Zr and Hf data for some geological standard rock samples" Anal.Sci.10. 43-48 (1994)