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1994 Fiscal Year Annual Research Report

エタン型回転異性体を基軸とする不斉空間の構築

Research Project

Project/Area Number 06225239
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

大木 道則  岡山理科大学, 理学部, 教授 (40011407)

Keywords光学活性回転異性体 / エタン型光学異性体 / 絶対配座
Research Abstract

本年度においては、C_<2h>対称の分子が回転によってC_2対称となる化合物の光学分割とC_s対称の分子において、置換基が光学的性質に及ぼす影響の研究に焦点を絞った。
第一の研究においては、適当な置換基をもつビトリプチシルを目的化合物とし、光学分割の鍵置換基としてメトキシ基を選んだ。合成は、9,9'-ビアントリルに3,6-ジメトキシベンザインを付加するか、ビス(2,3-ジメトキシ-9-アントリル)にベンザインを作用させる方法によった。どちらの方法でも目的物質ビス(2,3-ジメトキシ-9-トルプチシル)のapおよびsc異性体をそれぞれ10%程度与えた。これらの異性体をHPLCによって分離し、さらにsc異性体は、脱メチル後カンファースルタムカルボニル安息香酸のエステルとして、HPLCでジアステレオマ-に分離することが出来た。現在、この化合物の絶対配座の研究と光学活性ビス(2,3-ジメトキシ-9-トリプチシル)の合成に向けて研究を続けている。
第二の研究においては、9-(2-置換1,1-ジメチルエチル)-9,10-ジヒドロ-9,10-エテノアントラセン-11,12-ジカルボン酸ジメチルを選んだ。この化合物は相当する9-置換アントラセンにアセチレンジカルボン酸ジメチルを反応させて合成した。12位のエステルを加水分解した後カンファースルタムアミドに変換し、ジアステレオマ-の分離を行なった。このジアステレオマ-はX線回折に適した結晶を与えなかったが、これをもとにして、種々の光学活性化合物の合成ができた。その後、9位置換基内の置換基がカルボキシルの場合に絶対配座を決定することができた。これによって、標題化合物の2、3の置換基を持つものの絶対配座が明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] S.Toyota: "Optically Active Methyl sc-3-Methyl-3-(substituted 9-triptycyl)butanoate Rotamers" Bull.Chem.Soc.Jpn.67. 1680-1693 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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