1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06241274
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
新池 孜 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (70067065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川合 進二郎 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (70131381)
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Keywords | 硝酸ランタン / 人工歯根 / アパタイト |
Research Abstract |
本研究では、室温でアパタイトの生成、結晶化、および硬化を目指し、湿式法で合成を試みた。原料は硝酸カルシウム、硝酸ラアタンおよびリン酸を用いた。 リン酸の量の1.7倍に相当する硝酸カルシウム水溶液および硝酸ランタン水溶液を加えて、37℃で放置し、アパタイトの合成を試みた。その結果、希土類元素の量が増えるにつれて沈澱の量が増加した。生成物を遠心分離し真空乾燥したのち、X線回折で検討した結果、生成物は殆どがリン酸希土であった。硝酸カルシウムおよび硝酸ランタンを加えたのちの液のpHが低い(pH=〜1.0)ことがこのような結果が得られた原因であろうと思われる。すなわち、カルシウムイオンは酸性溶液中では、液中に溶けた状態であり、遠心分離のさい液とともに除去されてしまうためであろうと思われる。カルシウムイオンあるいは希土類イオンの量を増やしても同じ結果が得られた。放置時間を長くすると、リン酸希土のピークが鋭くなった。そこで、NaOH水溶液を加え、液のpHを上げて(pH=7〜9)反応を行った。その結果、アパタイトの結晶が生成した。 以上のように、室温でアパタイトの結晶の生成する条件は確立することができたが、人工歯根材料に使用可能な硬い生成物を室温では得られていない。そこで、アパタイトが結晶化するさいに核となる物質の検討、およびNaOHの添加速度を遅くする(300〜450μl/hr)ことにより結晶化速度を遅くして、結晶を成長させることを試みたが今までのところまだ硬い結晶は得られていない。 今後、凝固剤を添加することにより、室温で硬い結晶を合成する方法を検討する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 新他,孜 外: "湿式法による希土類元素含有アパタイトの合成" 希土類. 24. 68-69 (1994)
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[Publications] 新他,孜 外: "人工歯根用希土類元素含有アパタイトの新しい合成法" 希土類. 26(発表予定). (1995)