1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06243104
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鹿児島 誠一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30114432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福山 秀敏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10004441)
永長 直人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60164406)
斎藤 軍治 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40132724)
小間 篤 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00010950)
石黒 武彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50202982)
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Keywords | 分子性導体 / 低次元電子系 / 電子相関 / 成果とりまとめ |
Research Abstract |
本研究の目的は,平成6年度〜8年度の重点領域研究「分子性物質における新しい電子相」の研究成果の取りまとめを行うことである。本領域の研究目的は,分子性物質の電気伝導に的を絞り,多種多様な分子性の新構造物質を作り出し,電流を担う電子系の構造とダイナミクスを解明することであった。この重点領域研究によって著しい進展がみられた点と,期待通りには進展しなかった部分を明確にし,その成果を印刷物・シンポジウム開催などを通じて周知して,将来のこの分野及び関連分野の発展に役立てることをめざした。 成果の取りまとめのために,9月に大阪において領域の関係研究者の参加を求めて研究会を開催した。研究会では,物質開発,磁気輸送現象,電子相関などの課題をもうけ,それぞれ1名ずつの報告者によって3年間の進展状況のレビューを行った。この研究会は成功し,通常の研究会と違って,領域全体の状況を包括的に把握することに役立った。そこで得られた共通の理解は,分子性導体の研究はついに物性設計・制御の段階に入ったということである。これは重点領域研究の成果,すなわち,磁気輸送などによるフェルミ面構造の精密な決定,第一原理計算による電子構造の決定と,半経験的バンド計算の正当性の裏付け,電子相関と構造変化を取り入れたバンド計算による実験結果の理解と物性予測,などに立脚している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 鹿児島 誠一: "Organic Superconductors-Conducting and Superconducting Charateristics" J.Korean Phys.Soc.31. 86-90 (1997)
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[Publications] 石黒 武彦: "Electronic phase diagrams and Fermi surfaces of x-(ET)_2X,the high Tc organic superconductars" Synth Met.85. 1471-1478 (1997)
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[Publications] K.Sasaki: "Nanostructure Fabrication Using Selective Growth on Nanosize Patterns Drawn by a Scanning Probe Microscope" Jpn.J.Appl.Phys.36. 4061-4064 (1997)
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[Publications] H.Yamochi: "Synthesis of Symmetrically Substituted Bis-TTF Fused 1,4-Dithiine(BTDT)Derivatives" Synth.Met.85. 1467-1468 (1997)
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[Publications] K.Imura: "Quantum Transport in Two-Channel Fractional Hall Edges" Phys.Rev.B. 55・12. 7690-7701 (1997)
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[Publications] H.Seo: "Antiferromagnetic Phases of One-Dimensional Quarter-Filled Organic Conductors" J.Phys.Soe.Jpn.66. 1249-1252 (1997)