1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06245102
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花村 榮一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (70013472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五神 真 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70161809)
清水 明 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (10242033)
清水 富士夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00011156)
山西 正道 広島大学, 工学部, 教授 (30081441)
宅間 宏 日本原子力研究所, 東海研究所内光量子科学センター, 特別研究員
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Keywords | 共振器量子電気力学 / 原子波光学 / フォトニックバンド / 半導体量子構造 / サブポアソン光 / 励起子 / 近接場光学顕微鏡 / ボ-ズ凝縮 |
Research Abstract |
本重点領域研究では、輻射場と物質系を量子論的に結合させることにより、その結合系が示す新しい物理現象を探索しさらにその工学応用の可能性を探ることを目指すものである。研究メンバーは物理、化学、電子工学等非常に幅広い分野に亘っている。この総括班としての研究の目的は、これらの幅広い分野のメンバーの有機的な連携を促し、新しい研究の展開に役立てることである。そのために、情報交流の場を提供し、本重点領域研究の成果をメンバー以外の研究者にも広く伝えるよう研究を進めている。具体的には本年度は以下のような活動を行った。 4月には計画研究メンバーによる総括班会議を東京大学で行った。10月の日本物理学会(山口)では総括班会議を行い研究の途中経過についての確認を行うと共に、最終年度にむけてまとめについて議論を行った。10月には高松に於いて2泊3日で研究会が行われた。参加者は約70名で計画研究メンバー全員と公募研究代表者全員が成果報告を行った。これをもとに、本年度も評価メンバーを加えて熱心な討論が行われた。特に、半導体共振器量子電気力学と非線形効果、極低温原子の量子相関、原子のドブロイ波を用いた原子波光学の進展などが議論された。 これらの活動に加え、ニュースレターを刊行し、メンバーおよび関連する研究を行っている研究者に本重点領域研究の活動の様子を伝えるとともに、国内外の関連研究の紹介を行った。また、10月18日には国際ワークショップ“The second internatinal symposium on Quantum manipulation of Light and Matter"を本総括班と電気通信大学レーザーセンターの共催で開催し(調布)、極低温原子の物理と応用、原子波光学などについて本重点領域の成果を発表すると共に、国内外の研究者との交流を行った。
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Research Products
(11 results)
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[Publications] E.Hanamura: "Phase-conjugated signal induced and enhanced by weak localization of excitonic polarions" Physical Review B. 54・16. 11219-11223 (1996)
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[Publications] J.Inoue: "Theorecical Study on Anomalous Exciton Transport" Solid State Communication. 99・8. 547-554 (1996)
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[Publications] M.Yamanishi: "Sub-Poissonian Photon-State Generation by Stark-Effect Blockade of Emission in a Semiconductor Diode"" Physical Review Letters. 76・18. 3432-3435 (1996)
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[Publications] M.Yasuda: "Observation of Two-Atom Correlation of an Ultracold Neon Atomic Beam" Physical Review Letters. 77・15. 3090-3093 (1996)
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[Publications] M.Morinaga: "Holographic Manipulation of a Cold Atomic Beam" Physical Review Letters. 77・5. 802-805 (1996)
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[Publications] J.Fujita: "Manipulation of an atomic beam by a computer-generated hologram" Nature. 380・6576. 691-694 (1996)
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[Publications] H.Fujisaki: "Quantum noise in semiconductor light-emitting devices" Journal of the Physical Society of Japan. 66. 34-37 (1997)
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[Publications] A.Shimizu: "Landaure Conductance and Nonequilibrium Noise of One-Dimensional Interacting Electron Systems" Journal of the Physical Society of Japan. 65・5. 1162-1165 (1996)
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[Publications] Masahito Ueda: "Synchronous Collapses and Revivals of Atomic Dipole Fluctuations and Photon Fano Factor beyond the Standard Quantum Limit" PHYSICAL REVIEW LETTERS. 76・12. 2045-2048 (1996)
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[Publications] 五神真: "微小球による輻射場の量子制御" 応用物理. 65・9. 950-954 (1996)
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[Publications] 菊地誠: "量子の時代" 三田出版会, 355 (1996)