1994 Fiscal Year Annual Research Report
家族性アルツハイマー病における疫学調査とAPP遺伝子突然変異の頻度の検討
Project/Area Number |
06254209
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
高橋 和郎 鳥取大学, 医学部, 教授 (10031965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 芳樹 鳥取大学, 医学部, 助手 (80243385)
浦上 克哉 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (30213507)
佐藤 建三 鳥取大学, 医学部, 教授 (40113196)
遠藤 英也 鳥取大学, 名誉教授 (40037320)
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイド前駆体蛋白 / 遺伝子変異 / 疫学調査 |
Research Abstract |
家族性アルツハイマー病(FAD)でアミロイド前駆体蛋白(APP)遺伝子717コドンのValからlleへの点突然変異家系が報告された.以降約10家系の報告があるがその中で日本人の家系の報告は5家系と多い.しかし,日本人に於けるアルツハイマー病(AD)における遺伝子変異の正確な頻度は未だ明らかでない.我々は1980年以降毎年,山陰地方においてADの疫学調査を実施している.この疫学調査を基にしてAPP遺伝子突然変異の頻度を検討した.山陰地方の主要病院を受信した痴呆患者を神経内科医が診察しDSM-III-Rなどにより臨床的にADを診断した.このうち採血が可能であった136例を対象とした.孤発例129例,家族性7例であった.APPエクソン17を挟むようにしてPCR用プライマーを作成した.その内側に相当するシークエンス用プライマーを作成した.患者末梢血液より抽出したDNAを用いて非対称性PCRを行い一本鎖鋳型DNAを増幅した.プライマーをγP32にてラベルし,ダイレクトシークエンスを行った.検討した136例ではAPPエクソン17の塩基配列異常は認めなかった.今回の我々のきめ細かな疫学調査に基づく検討により,この変異の頻度が日本人においても多いものではないことが示唆された.
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[Publications] Urakami K.: "Cu,Zn superoxide dismutase in patients with dementia of the Alzheimar type." Acta Neurol Scand. (1995)
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[Publications] Shimomura T.: "Point mutation in Platelet mitochondrial tRNA Leu(UUR) in patient with cluster headache." Lancet. 344. 625-625 (1994)
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[Publications] Urakami K.: "Amyloid β protein precursor with kunitz-type protease inhibitor domains in CSF and APPL mRNAs in cultered skin fibroblasts of patients with Alzheimar's disease" Tohoku J Exp Med. 174. 199-207 (1994)
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[Publications] Okada A: "Expression of amyloid beta-protein precursor mRNAs in cultered skin fibroblasts taken from patients with dementa of the Alzheimar type." Dementic. 5. 55-56 (1994)
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[Publications] 浦上 克哉: "アルツハイマー病におけるアミロイド前駆体蛋白の検討" 老年期痴呆研究会誌. 7. 117-122 (1994)
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[Publications] 高橋 和郎: "老年期痴呆の疫学" 循環. 148. 24-33 (1994)