1994 Fiscal Year Annual Research Report
終脳特異的膜表面認識分子テレンセファリンの神経回路形成における役割
Project/Area Number |
06270227
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Research Institution | Osaka Bioscience Institute |
Principal Investigator |
森 憲作 財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 第3研究部, 研究副部長 (60008563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 良浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (20220717)
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Keywords | 接着分子 / 終脳 / イムノグロブリンスーパーファミリー / 神経回路形成 |
Research Abstract |
(1)テレンセファリンの神経突起伸長活性 テレンセファリンの細胞外ドメインとイムノグロブリンのFc領域とのキメラ蛋白を作製し、この基質上でマウス胎仔脳からの単離細胞を培養したところ、ニューロンから多数の突起の伸長が観察された。突起の長さは、テレンセファリン/Fcキメラ蛋白の濃度に依存し、コントロールの基質上(ICAM-1細胞外ドメインとFcのキメラ蛋白およびIgG等)ではこの突起伸長促進作用は観察されなかった。さらにテレンセファリンに対する抗体により、この突起伸長は抑制された。以上の結果よりテレンセファリンの細胞外ドメインは神経突起伸長活性をもつことがわかった。 (2)テレンセファリンを発現したNeuro2A細胞の形態変化 ニューロブラストーマであるNeuro2A細胞にテレンセファリンcDNAをトランスフェクトしてテレンセファリン蛋白をトランジェントに発現させたところ、長い突起の伸長、細胞体の平坦化および非常に多数のマイクロスパイクの形成が観察された。ICAM-1やAxCAMsの1つであるBIG-1を発現したNeuro2A細胞ではこれらの形態変化が観察されなかった。以上の結果より、テレンセファリンはテレンセファリンを発現するニューロンの樹状突起の形態形成に関与することが示唆された。 (3)テレンセファリンゲノミックDNAの単離 「テレンセファリンの終脳特異的な発現様式の制御機構を明らかにすること」および「テレンセファリンノックアウトマウスを作製すること」を目的として、テレンセファリンゲノミックDNAの単離をおこなった。さらに、テレンセファリンDNAのマウス染色体上での位置を調べたところ9番染色体のICAM-1と極めて近い位置にマップされた。テレンセファリンはICAM-1,-3と最も相同性が高いことより、テレンセファリンとICAM-1はduplicated genesである可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] YOSHIHARA,Y.: "An ICAM‐related neuronal glycoprotein,telencephalin,with brain‐segment specific expression" Neuron. 12. 541-553 (1994)
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[Publications] YOSHIHARA,Y.: "BIG‐1:a new TAG‐1/F3‐related member of the immunoglobulin superfamily with neurite outgrowth‐promoting activity" Neuron. 13. 415-426 (1994)
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[Publications] YOSHIHARA,Y.: "Telencephalin:a neuronal area code molecule?" Neuroscience Research. (印刷中). (1995)
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[Publications] MORI,K.: "Molecular recognition and olfactory processing in the mammalian olfactory sysytem" Progress in Neurobiology. (印刷中). (1995)