1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06271264
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
棚田 成紀 近畿大学, 薬学部, 教授 (20075948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安部 郁夫 大阪市立工業研究所, 研究主任
中村 武夫 近畿大学, 薬学部, 講師 (90155838)
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Keywords | 代替フロン / 回収 / 分解性 / 活性炭 / 表面改質 / 高表面積活性炭 |
Research Abstract |
本研究は,炭素材料による代替フロンの実用的かつ先導的回収技術の創生を目的としたものである。 近年,特定フロンによるオゾン層破壊が問題視されている。特定フロンは,モントリオール議定書により2000年までに全廃することが定められている。したがって,特定フロに代わる様々な代替物質が開発・製造されている。代替フロン分子は,特定フロン分子に比べ分解しやすく,麻酔作用を有する。また,地球インパクトや人体への影響を考慮した場合に,代替フロンは大気中に放出せずに回収することが必要である。使用済の特定フロンは回収・再利用されていたが,代替フロンは回収時に分解され易いために,代替フロン回収用活性炭を創製することが必要である。したがって,本年度においては,代替フロンの回収効率を評価するため,表面改質活性炭による代替フロンの分解性ならびに高表面積活性炭による代替フロンの回収能について検討した。その結果,表面改質を施した活性炭による分解性は,未処理活性炭によるものに比べ低値を示した。つまり,代替フロンの回収用活性炭としては,活性炭表面を硝酸処理または水素処理をしたものが望ましいことが明らかになった。活性炭の代替フロン回収能は,吸着剤の表面化学的因子よりも,むしろ表面積ならびに細孔容積などの物理構造的因子によって,主に支配されていることから,高表面積活性炭による代替フロン回収能について評価した結果,廃棄物であるエポキシ樹脂またはヤシ殻由来高表面積活性炭が有効であることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] S,Tanada et al.: "Decomposition Degree of Chlorofluorocarbon and Hydrochlorofluorocarbon" Chemistry Letters. 143-144 (1995)
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[Publications] S.Tanada et al.: "Interaction between Methylchlorofrom and Surface Modified Activated Carbon in CF Plasma" Chemistry Letters. 2373-2376 (1994)
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[Publications] S.Tanada et al.: "Stractural Analysis of Plasma-Treated Activated Carbon Using Nitrogen Adsorption Method" Journal of Colloid and Interface Science. 168. 522-525 (1994)