1994 Fiscal Year Annual Research Report
B細胞リンパ腫に関与する遺伝子(BCL-5)の同定と発症メカニズムの研究
Project/Area Number |
06280211
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
広沢 信作 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (50143574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東田 修二 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80251510)
鈴木 謙 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90251511)
三木 徹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90242180)
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Keywords | BCL6 gene / Trans cription factor / Zinc finger / 悪性リンパ腫 / 染色体転座 / 切断点 |
Research Abstract |
t(3;22)(q27;q23)の染色体異常を有するバ-キットリンパ腫のより3q27の切断点の領域をクローニングし、更に3q27のcDNAクローニングに成功している。BCL-5の塩基配列より、706個のアミノ酸をコードし、Znフィンガーモチーフをもつ転写因子であることを既に明らかにしている。今回、BCL-5(その後BCL-6と変更した)のゲノムの構造を決定し、t(2;3)(p12;q27)の転座について最構成のメカニズムを明らかにした。 BCL-5遺伝子のゲノムの構造については、BCL-5のcDNAをプローブとしてコスミドライブラリーをスクリーニングして、数種類のクローンを得てエクソンとイントロンの境界を決定した。その結果、ゲノムの大きさは約26kbに及び9つのエクソンから成ることが判明した。翻訳開始部位はエクソン3内に存在し、5'非翻訳領域は少なくとも2種類の転写パターンの存在することも確認された。また、従来報告されている再構成は第一エクソンの周辺でおこっていることが明らかになった。 t(2;3)(p12;q27)の転座を有する樹立細胞株の再構成のメカニズムについても検討した。ライブラリーを作製して、切断点の塩基配列を決定したところ免疫グロブリンのk軽鎖のうちJk3の上流のリーダー配列と可変領域との間にて切断がおこっていることが判明した。切断点には8塩基の繰り返し配列が挿入されていた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Tohru Miki et al: "Gene in volved in the 3q27 translocation associated with B-cell Irmphoma, BCL-5, encodes a Kruppel-like zinc-finger protein." Blood. 83. 26-32 (1994)
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[Publications] Tohru Miki et al: "Molecular clonina of the breakpoint for 3q27 translocation in B-cell lymphomas and leukemias" Blood. 83. 217-222 (1994)
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[Publications] Norihiko Kawamata et al.: "The organization of the BCL6 gene" Leukemia. 8. 1327-1330 (1994)
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[Publications] Ken Suzuki et al.: "Variant translocation of the BCL6 gene to immunoglobolin K light chain gene" Jpn J Cancer Res. 85. 911-917 (1994)