1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06281263
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
尾形 悦郎 (財)癌研究所, 部長 (70013761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 芳武 東京大学, 医学部(分), 助手 (40219952)
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Keywords | G蛋白質 / プロトオンコジーン / 合成ペプチド / Rb / c-fos / 転写制御 |
Research Abstract |
1.G_<i2>活性化抑制配列の確定:我々は既に、ペプチドのG蛋白質活性化配列モチーフを発表した。これを基にG_<i2>α内のAsp^<338>-Cys^<352>(G_<i2>α-338-352)を合成した。G_<i2>α-338-352はG_<i2>活性型受容体やペプチドによるG_<i2>活性化を容量依存性に抑制し、IC_<50>は約6μMであり、30μMで完全に抑制した。G_<i2>α-338-352はG_<i2>のGDP/GTP交換反応を抑制することによって、G_<i2>活性化を特異的に抑制することを明らかにした。この結果、受容体刺激によるG蛋白質活性化とは、Gαに内在する自己抑制を解除することであると言える。このコンセプトは独創的であり、受容体のG蛋白質活性化機構解明に新たな道を開くものであるといえる。 2.G_<i2>αによるc-fos転写制御機構の解明:G_<i2>αはプロトオンコジーン産物であり、活性型変異であるgip2は細胞に形質転換を起こす。我々はc-fosプロモーターがgip2の制御下にあることを見い出した。gip2はc-fosプロモーター内のSREを介してc-fos転写活性を上昇させること、RCE(Rb Control Element)を介してc-fos転写を抑制することを発見した。更にgip2はRb転写活性を促進し、pRbを介してRCEに働いていることを明らかにした。即ち、gip2はc-fosプロモーター内の2つの異なる領域SRE,RCEを介してc-fos転写活性を正負両方向に制御していること、pRbを介するシグナルはc-fos転写活性を抑制することが示された。本研究により、gip2からpRbを介した新たなc-fos転写活性制御機構の存在が明らかとなった。これはgip2の形質転換作用解明に新たな視点を与えるものである。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Okamoto,T.: "Anintrinsic guanine nucleotide exchange inhibitor in G_<i2>α." J.Biol.Chem.269. 13756-13759 (1994)
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[Publications] Ikezu,T: "Bidirectional regulation c-fos promotor by anoncogenic gip2 mutant of Gα_<i2>." J.Biol.Chem.269. 31955-31961 (1994)